第六百八十一話 料理チャンネルその三
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「あの国みたいには出来ないわよ」
「無理かな」
「ああした辛いカラフルな熱いお料理は一朝一夕には生まれないわよ」
「創作してもだね」
「そこから国全体に定着するにはね」
それにはというのだ。
「時間がかかるわよ」
「お料理も」
「そもそもカナダ料理って派手な味付けはね」
それはというのだ、韓国料理はこの時代でも大蒜と唐辛子でかなりはっきりしたそれも強い味付けであるがだ。
「ないでしょ」
「そこを創作しても」
シッドが言ってきた。
「それでもね」
「定着には時間がかかるわよ」
「すぐにはだね」
「そういうことよ」
「そうなんだね」
「ましてカナダにいつも言う国ってね」
国際政治の場でというのだ。
「ないでしょ」
「韓国から見た日本の様に」
「あの国だけよ」
「韓国だけ?」
「そうよ、特定の国にあそこまで執着している国は」
「そう言われると」
どうかとだ、シッドも頷いた。
「他にないね」
「韓国だけでしょ」
「そうだね」
「だからね」
「あの国みたいには出来ないんだ」
「カナダはね」
「ああしていつも特定の国のことを言い募るのは」
シッドはあらためて述べた。
「カナダにはそこまで執着している国自体ないってことだね」
「アメリカは確かに意識してるけれど」
「地球にあった頃からね」
「別にアメリカがなくても」
例えそうだったとしてもというのだ。
「カナダはカナダでしょ」
「うん」
その通りだとだ、シッドも答えた。
「それはね」
「そうした考えだからね」
「あの国みたいには」
「なれないし出来ないわよ」
「韓国は特殊な国なんだ」
「特殊過ぎるでしょ」
メアリーはどうかという顔になって返事をした。
「あの国は」
「まあ特殊と言えば」
トムもそれはと答えた。
「連合の中でも相当にね」
「特殊な国でしょ」
「国としても日本のこと言うし」
「市民の人達もでしょ」
「うちのクラスの洪童は違うけれど」
彼はというのだ。
「けれどね」
「大抵の人達はね」
「日本のことやたら言うね」
殆どの韓国市民達はというのだ。
「本当に」
「私のお友達も同じよ」
「お姉ちゃんの方もなんだ」
「私の同級生にもいるけれど」
メアリーは八条大学に通っている、そちらの学生なのだ。
「何人かね」
「その人達はどうなのかな」
「日本の大学に来てるから悪口は言わないけれど」
日本のだ。
「何かと日本のこと言うわ」
「そうなんだ」
「あっちじゃまず自分達の国のことを言って」
即ち韓国のことをというのだ。
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