第二百七十八話 神との戦いその九
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「俺達がその連中を助けるのはな」
「そうするか」
「その役目を担う為に呼ばれたのなら」
それならというのだ。
「自分達の手でだ」
「果たすべきか」
「だからな」
そう考えるからだというのだ。
「俺達はだ」
「必要な時以外はか」
「助けない」
英雄はこう言い他の仲間達も無言で頷いた、英雄はその彼等を見つつ話した。
「そうする」
「ならそうするといい」
「ではな」
「そして余は間もなく神界に戻り」
クトゥルフは自分のことも話した。
「この世界から消える」
「そして世界はだな」
「海から上がり」
そうなりというのだ。
「そのうえで石からだ」
「元に戻るか」
「そうなる、その時をだ」
「見ることか」
「そうすることだ、いいな」
「ではな」
英雄は一言で答えた。
「そうさせれもらう」
「ではな」
「しかしあんた悪意に満ちてるのは感じるけどな」
久志は自分からクトゥルフに話した。
「邪神の割にはちゃんとしているな」
「約束を守るか」
「ああ、倒されたら大人しく世界を戻すか」
「余は確かに邪神だ」
クトゥルフもそのことは認めた。
「それ以外の何でもない」
「そうだよな」
「しかしだ」
それでもというのだ。
「約束はだ」
「守るか」
「そうだ」
こう久志に答えた。
「我はな」
「そうなんだな」
「悪意はあるが自然のままであるとだ」
「思っていいか」
「自然の獣は約束を守るが」
そうするというのだ。
「我等もだ」
「ラグクラフトの神々もか」
「同じだ」
その獣と、というのだ。
「約束は守る」
「そうするんだな」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「世界はだ」
「戻るんだな」
「そして余は暫くはだ」
これだけの間はというと。
「倒され大きな傷を受けた」
「それでか」
「大きな動きは出来ない」
このことも言うのだった。
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