第五十話 親戚の子達の世話からその十二
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「よく寝ることよ」
「それが大事ね」
「あんたも長生きしたいでしょ」
「百歳まではね」
富美子はそれこそと答えた。
「生きたいわ」
「そう思うならよ」
「よく寝ることね」
「さもないとね」
「本当に早死にするのね」
「お肌も荒れてね」
そのうえでというのだ。
「そうなるわよ」
「それじゃあね」
「寝るわね」
「もう段々ね」
少しばかり目を眠そうにさせて言った。
「そうなってきたし」
「だったらよ」
「寝ることね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「お母さん達が帰って来るまで」
「寝ることね」
「そうすることよ」
「うん、じゃあ寝るわ」
「食器洗ってね」
「そうするわね」
「私も寝るしね」
美奈代は自分もと言った。
「当然ね」
「そうよね」
「だから寝ないとよ」
「お肌に悪いし」
「私も長生きしたいから」
「それじゃあ」
「寝ましょうね」
こう言ってだった。
しまいで食器を洗うと昼寝に入った、従弟二人と一緒に寝たが二人もこの時は大人しく何もしなかった。そして帰ってきた母達に起こされたが。
富美子は起きてだ、美奈代と共に叔母に二人のことを話してから言った。
「こうしたらいいと思いますんで」
「そうされますか?」
「そうね、それで収まるのならね」
叔母もそれならと応えた。
「そうしていくわ」
「はい、じゃあそれでお願いします」
「運動をうんとさせるということで」
「スイミングスクールの時間増やすわね」
叔母は具体的にどうするかを言った。
「そうするわね」
「それが一番ですね」
美奈代は叔母のその言葉に頷いた。
「やっぱり」
「そうよね、じゃあね」
「はい、それで収まると思います」
美奈代は確かな声で言った、そして実際に二人のそうしたところは毎日身体を動かすことでかなりましになった。だが二人が成長してアイドルの写真集を集める趣味を持ち毎日何度も使用することになることは予想していたとはいえ知らなかった。
だがそれでもだ、富美子は叔母と叔父が二人と共に帰ってから姉に言った。
「エロの収め方見付かってよかったわね」
「そうね、やっぱりああしたことにはスポーツよ」
「それは私達も同じよね」
「でしょうね」
「そのこと覚えておくわね」
「それでやっていったらいいわ」
「そうよね」
姉の言葉に頷いた、この一日である意味において大事なことを知ったと思いつつ富美子はベッドに入った。
第五十話 完
2022・8・15
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