第五十話 親戚の子達の世話からその五
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「エロよりもね」
「そっちにいくのね」
「それでよ」
「大人しくなるのね」
「そうじゃないの?」
こう言うのだった。
「それに夢中になって」
「何かあれね」
富美子は姉の言葉を受けて彼女に考える顔で答えた。
「体力を発散させたら」
「そういうことへの情熱も薄くなるでしょ」
「思いきり動かしたらね」
その身体をというのだ。
「だからよ」
「それであの子達もなの」
「ああして発散させることね」
「そうでしょ、明ちゃんもそうだっていうわね」
美奈代はかな恵の弟の彼女のことも話した。
「最近部活もしてしかもお部屋には」
「そうした漫画あるらしいわ」
「それで発散させてるから」
だからだというのだ。
「あの子もよ」
「何もないのね」
「それこそ身体も動かさずね」
そうしてというのだ。
「そのうえでずっと溜め込んでいたら」
「暴発するのね」
「そうよ、こうしたことって実は子供の頃からあるらしいわ」
「小さな子でも」
「そうよ、フロイトも言ってたらしいわ」
オーストリアのユダヤ系哲学者である、このことを発表し大きな騒動を引き起こしたことでも知られている。
「あの人もね」
「そうだったの」
「だからね」
美奈代はさらに話した。
「あの子達も身体を動かしたら」
「そっちで発散させて」
「身体も向かってね」
「いやらしいことしないのね」
「そうよ、じゃあ今はね」
「二人に好きなだけ泳がせるのね」
「子供だし五十メートルプール何往復かしたらよ」
そこまで泳げばというのだ。
「それでね」
「疲れ切るわね」
「そうなるから」
「それまで好きにさせるのね」
「長くても一時間よ」
時間の話もした。
「それだけ泳がせたらね」
「もう疲れ切るわね」
「それで二人からね」
「もういいって言うのね」
「そうしたら連れて帰って」
家にというのだ。
「お昼食べさせたらね」
「後はぐっすりね」
「そうなるわ」
「エロにはスポーツなのね」
「あと自分で解消させたら」
美奈代はこうも言った。
「そうした年齢になったらね」
「それで問題なしなのね」
「スポーツと自分で、でね」
この二つの方法でというのだ。
「どんなエロガキも賢者になるわよ」
「そうなの」
「猿になっても」
「どんどん表現露骨になってない?」
「そう?」
「猿って覚えたら死ぬまでとか聞いたわ」
富美子は学校でクラスメイト達から聞いた話をした、中学校の時にこうした話を聞いていて知っているのだ。
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