第五十話 親戚の子達の世話からその一
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第五十話 親戚の子達の世話から
この時富美子は朝からやや不機嫌だった、それで姉の美奈代に朝ご飯の納豆ご飯を食べつつ言った。
「何で折角アルバイトも部活もなくてよ」
「丸一日お休みなのに?」
「あの子達が来るのよ」
憮然として言うのだった。
「こっちに」
「そう言っても仕方ないでしょ、叔母さん大阪に里帰りしててね」
姉も納豆ご飯を食べている、そのうえで富美子に言うのだ。
「それで今日はお母さんとよ」
「梅田の方にお買いものに行くから」
「お祖母ちゃんとね」
「それでうちにあの子達預けるのね」
「そういうことよ」
「全く。あの子達すぐにお尻とか触ってスカートめくって来るから嫌なのよ」
富美子は憮然としたまま言った。
「胸だってね」
「私もよ、去年スカート腰までめくられたでしょ」
「あの時お姉ちゃんデニムのミニでね」
「それでショーツ丸見えになったわね」
「あんたも見たでしょ」
「黄色だったわね」
姉のその時の下着の色を言った。
「そうだったわね」
「全く。まだ小学三年と二年なのに」
美奈代も憮然として言うのだった。
「ませてるわね」
「下手したら大人になったら痴漢よ」
「そうはならないと思うけれどそっちへの興味がね」
「二人共尋常じゃないわね」
「だからあんたズボンにしなさい」
妹に強い声で告げた。
「いいわね」
「ズボンだとめくられないからね」
「お尻や胸は触られるけれど」
それでもというのだ。
「スカートめくられないわよ」
「その分まだましってことね」
「そうよ」
その通りだというのだ。
「だからよ」
「今日はズボンね」
「丁度今半ズボンじゃない」
寝る時の服そのままだ、上は黄色いティーシャツで下は白のそれである。色が白なのでピンクの下着が透けている。しかもラインまでだ。
「丁度いいわよ」
「そうね、ズボンにするわ」
富美子もそれならと答えた。
「今日はね」
「私もそうするからね」
「それで叔母さん何時に来るの?」
「九時よ、叔父さんはお祖父ちゃんと一緒に釣りに行って」
「お母さんとお祖母ちゃんでなのね」
「母娘三人でね」
「お買いものね」
姉の言葉を聞いて述べた。
「お母さんは妹と久し振りに会えるし」
「だから機嫌いいでしょ」
「そうよね」
「帰りケーキ買ってきてくれるっていうし」
二人の好物であるそれをだ。
「冷蔵庫に西瓜もあるし」
「食べていいから」
「だからね」
「あの子達の面倒見ろって言うのね」
「今日一日ね」
「仕方ないわね」
富美子も納得した。
「それじゃあね」
「今日は二人でよ」
「マセガキ二人の相手ね」
「触られたらよ」
その時はとだ、
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