第七十二話 キャンバスライフその三十三
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「僕は三代目ですね」
「その人のご家族は?」
「結婚してなくて」
「そうなの」
「末の弟さん僕の三番目の大叔父さんが幼い頃にひいお祖母ちゃんが亡くなって」
そうした事情があったというのです。
「母親代わりになって育てていて」
「ご自身は結婚されなかったのね」
「そうなんですよ」
「そうだったのね」
「けれど子供や孫はいるんですよ」
新一君は笑顔で言いました。
「僕と弟がその孫です」
「血はつながっていないけれど」
「絆ってことですね」
「そうなのね」
「本当に子供の頃から可愛がってもらっていて」
笑顔のままの言葉でした。
「大切な人です」
「新一君にとっては」
「もう一人の大叔母さんと一緒に」
「二人で一緒なのね」
「僕が高校入った時も喜んでくれましたし」
「新一君はお二人の人達は凄く慕ってるわね」
私もこのことはわかりました。
「凄く」
「そのつもりです」
「そうよね」
「はい、ただ」
こうも言う新一君でした。
「ずっと生きていて欲しいですが」
「お二人共なのね」
「毎月天下茶屋にも行ってます」
「そこに住んでおられるのよね」
「はい、ですから」
それでというのです。
「いつもです」
「毎月会いに行ってるの」
「天下茶屋自体好きですし」
「西成のあそこね」
「いいところですよ、賑やかで親しみやすくて」
新一君は笑顔でお話してくれました。
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