ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
14.許された過去
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俺があのデスゲームを抜け出して、まず行ったの行動は、SAO内の情報を提供するかわりにミサキの居場所を教えてもらうため、SAO対策本部へと乗り込んだ。だが、俺と同じ行動をとった人物がもう一人いた.........それがキリトだ。キリトは、アスナの居場所を教えてもらうため、俺と同じようにSAO対策本部へと乗り込んだのだ。
そして、そこで衝撃の事実を聞かされることとなった。
『結城明日奈を含む、約三百人のプレーヤーがまだ目を覚ましていない』と.........
「ミサキ.........また来るよ」
ミサキの墓石の前から立ち去ろうとした時、両手で花を持ち、花を持つ右手にバケツを下げている三十代くらいの女性がこちらを見て頭を軽く下げ、こちらに近づいてくる。その女性がどこかで見覚えがあるような気がした。いや、気がしたんじゃない。その女性には会ったことはない。
「最近、よく花が変わっていると思ったら、あなただったんですね」
「......は、はい」
そして恐る恐る俺は、彼女に聞く。
「.......あのミサキ......北野美咲さんのお母さんですか?」
「はい。私は美咲の母親です。あなたは?」
俺があの世界でともに過ごし、楽しさを教えてくれ、恋をした少女の母親。
「僕は.........ミサキさんとあの世界で知り合った如月集也です」
(......包み隠さず話すって俺は決めたんだ。それでどんなことになっても真実を伝えなきゃいけないんだ)
「すみませんでした!!」
謝ると同時に墓地に敷かれているアスファルトに頭をつける。
「急にどうしたんですか!?顔をあげてください!!」
突如、謝った俺に驚く彼女。
「いえ、僕がやったことは、許されないことなんです」
どんなけ謝っても謝りきれない俺の罪。あの世界が終わろうとも消えることのない俺が一生背負って生きていかなければいけない罪。
「.........許されないこと?」
「.......は、はい」
アスファルトに頭をつけたまま俺はあのことを......。俺が一生背負わなければいけない罪のことを口にした。
「僕が.......ミサキさんを..........殺しました........」
その発言に彼女が言葉を失う。朝の沈黙の墓地にアスファルトと金属が触れ合う音と花が落下したような音が響き、近くの森から烏が羽ばたくような音が響く。
「あなたが..........美咲を........殺した......?」
衝撃のせいかその言葉は途切れ途切れとなっている。
「どんな罰でも受けます!!俺を殺しても構いません!!!」
俺のやったことは許されないことだ。絶対にな......
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