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剣の丘に花は咲く 
第五章 トリスタニアの休日
第六話 キス!?! キス?!? 
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はぁ、ぁ」
「……ん……っ」

 それだけでなく、アンリエッタは士郎の首に腕を回すと、自分から士郎に絡みついてきた。
 口を大きく開き、流れてくる士郎の唾液を喉を鳴らし飲み込み、吸われる自身の舌を必死に動かし士郎の舌と絡めだす。腰も同じように足に力を込め引き込むと同時に、自身から腰を押し付け、円を描くように回し始める。
 既にアンリエッタの身体は全身から漏れ出した自身の体液により濡れそぼっていた。窮屈な胸にピタリと張り付いた服には、硬く屹立する二つのものがハッキリと浮き出ており。それを少しでも快楽を獲たいというように、アンリエッタは厚く硬い士郎の胸に擦りつけだす。
 
「んあ、ぁあう、うぁ……んんっ!」

 二人の身体はピタリと合わさり、まるで一つの生き物のようだ。たまにビクリと痙攣を起こすアンリエッタを、士郎は頭から腰に移動させた腕に力を込めたことで押しとどめる。するとお返しとばかりにアンリエッタは士郎の首に回した腕と、腰に絡ませた足に力を込め身体を押し付けながら更に深くキスを返す。

 狭い部屋の一室に、粘ついた音とむせ返るほどの男女の香りが満ちる。
 士郎たちに向かって歩く兵士だったが、急に激しくなった二人の行為に思わず足が止まった。そんな更にエスカレートする二人に行為を眺めるうち、士郎の後ろにいる兵士とドアの前に立つ兵士の腰が次第に曲がっていく。
 
「っぐ、こ、この……くそおおおっ! この変態どもっ! 悔しくなんかないからな! 悔しくなんか……悔しくなんかないからなああぁぁぁぁァァッ!!」
「ぴ、ピエエええええぇぇルっ?!」

 腰を曲げた姿でひょこひょこと逃げ出す兵士を追いかけるように、ドアの前に立っていた兵士が駆け出す。
 ドップラー効果を残しながら消えていく兵士を後ろ目で確認した士郎は、自分の口の中を蹂躙するアンリエッタの舌を優しく噛んで止めると、ゆっくりと顔を引き離した。
 士郎の口の中からアンリエッタの舌がズルリと抜け落ちると、それと共に大量の泡立った唾液がアンリエッタの顔に垂れ落ちる。
 アンリエッタは焦点の合わない目で口元に落ちた大量の自身と士郎の唾液で混ざったモノを見下ろすと、手でそれをすくい上げると、舌を伸ばしべろりと舐め上げた。
 
「お、おい」

 その様子を士郎が唖然とした表情で見下ろしていると、妖艶としかいいようのない笑みを士郎に向けたアンリエッタはググッと士郎に顔を近づけ口を押し付けた。
 咄嗟な動きで避けることの出来なかった士郎の口の中に、アンリエッタは自身の口の中に含んだモノを流し込んだ。目を白黒する士郎の口に更に自分の舌を入れたアンリエッタは、舌で流し込んだものをかき混ぜると、ずずじゅと口を窄め吸い出す。

「あ、アン?」

 口の端から残りを流しながら士郎
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