第五章 トリスタニアの休日
第六話 キス!?! キス?!?
[8/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うことなく、衝撃で開いた士郎の口内に自身の舌を忍び込ませた。
「んぅっんんっふぁ」
「ふむぶっ、ぐぐアンっリっぐぬ」
ぐちゅくちと二人の唇が重なり合った隙間から、粘ついた唾液の音が響く。
士郎の上に馬乗りになったアンリエッタは、士郎の口の中を、侵入させた舌で一心不乱で舐めまわす。
ぴたりと合わさった口からは息が出来ず、二人は必死に鼻で息をする。それでも足りない分は、互いの唾液と合わせ、燃えるほど熱くなった互いのと息を交換することで補っていた。
「むっ、むんぁっう」
「っ?!」
首に絡ませていた腕を外すと、アンリエッタは代わりに士郎の頭をガチリと固定する。そしてぐぐっとさらに自分の顔を持ち上げ、士郎の奥深くまで舌を潜り込ませ、さらに流れる自身の唾液を送り込む。
流石にこれ以上はやばいと士郎がアンリエッタを押し返そうとしたが、
「神妙にしろっ! この……何をやっているのだ」
「うおぉ……やべぇ、エロ過ぎ」
ドアを破壊しながら二人組の兵士が飛び込んできたことから、押し返そうとしとする直前で止めることになった。しかしアンリエッタは兵士たちに構うことなく、さらに激しく士郎の唇に吸い付き始める。
兵士たちは部屋に入った瞬間、ベッドの上で激しく唇を吸い合っている二人を見つけ、ドアの前で呆然と立ち尽くした。だが、そのうちの一人、年嵩の兵士が頭を振り気を取り直すと、声を張り上げながらずかずかと士郎たちに近付いていく。
「何をやっている何をっ! こっちを向けこの色情魔どもがっ! この大変な時に一体何を」
近付いてくる兵士に、士郎は焦るが、上に股がるアンリエッタは気付かないのか、興奮に瞳孔が開いた目で士郎を見つめながら、必死に頬を窄ませ士郎の唾液をすすり始めていた。
ずじゅ、じゅずずと、下品に思える音が響く中、兵士は顔を顰めながらも、士郎たちに近付いてくる。
このままでは見つかると判断した士郎は、決意を固めるように一度目を閉じ……。
「……やるしかないか」
「ぷぁっ」
ズルリと舌を引き抜かせながらアンリエッタを引き剥がした士郎は、狭いベッドの上で器用に回ると、先程とは逆、士郎がアンリエッタを押し倒す形になった。
「ぁぅ……?」
「先に謝っておく……すまない」
ぼんやりとした目で士郎を見上げるアンリエッタに、小さく謝った士郎は、アンリエッタが呼吸する際口を開いた瞬間を狙い口を付けた。
「んふ? っっつあっぁっ、ぅっんっあぁあっ……っ!!」
「ふっ」
口を閉じきる直前、素早く舌を割り込ませた士郎は、先程とは逆にアンリエッタの口内を士郎が舐め回し始めた。
だが、アンリエッタのただ勢いに任せた拙いものではなく、士郎の舌の動きはそう……洗練されていた
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ