第六百八十話 食べてみてその十三
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「ゲッペルスって」
「だからナチスだから」
メアリーはワインを飲みつつ話した、もう三人共スパゲティは食べ終えていた。それでデザートのメイプルシロップをたっぷりとかけたパンケーキをだった。
メアリーが出した、そうしつつの言葉だった。
「極悪人でよ」
「当然だね」
「エウロパ人は全員悪人でね」
「その中でもナチスはだね」
「極悪人よ」
フォークとナイフパンケーキ用のそれを人数分出しつつ話した。
「文句なしにね」
「言論弾圧してユダヤ人やロマニの人を虐殺した」
「障害者の人達もね」
「差別主義者で」
「それも大虐殺をしたね」
「極悪人だね」
「そうよ」
メアリーは言い切った。
「そうしたね」
「本物の極悪人なんだ」
「それでゲッペルスもよ」
「極悪人なんだ」
「ただ極悪人でもよ」
「凄い能力があるから」
「今の連合の人の考えで」
ナチスのそれでなくというのだ。
「カナダにいてくれたら」
「心強いんだね」
「そうよ、カナダは長所一杯あるから」
「それを宣伝してくれたら」
「絶対に有名になれるのよ」
連合の国家の中でというのだ。
「そうなるから」
「だからだね」
「いて欲しいわ」
パンケーキを食べはじめつつ切実な声で話した。
「本当にね」
「そうだね、そんな人がカナダにいたら」
トムもそれはと応えた。
「カナダは今頃ね」
「メジャー国家ね」
「そうなっていたよ」
「そうでしょ」
「うん、宣伝特に動画のそれはね」
「効果があるからね」
「それを巧みに使ったら」
そうすればというのだ。
「本当にね」
「カナダは有名になれるわ」
「今よりも」
「きっとね、じゃあね」
「これからだね」
「動画チャンネル立ち上げて」
そうしてというのだ。
「明日からね」
「レシピ紹介していくんだね」
「実際にお料理を作って」
「それを動画にあげていって」
「カナダは美味しいって喧伝するんだね」
「そうするわ」
従弟二人にパンケーキを食べつつ話した。
「今日は間に合わないけれど」
「明日からだね」
「そうするんだね」
「そうするわ、思い立ったが吉日って言うでしょ」
メアリーはこの言葉も出した。
「それじゃあね」
「今日動画チャンネル立ち上げて」
「明日からだね」
「動画をあげていくわよ」
強い決意で述べた、こうして三人でカナダの料理だけでなくカナダ人の料理を動画としてあげていくことになったのだった。
食べてみて 完
2022・8・16
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