第七十三話 【カンピオーネ編】
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「レーヴェっ!」
『アクセルシューター』
瞬時に足元に魔法陣が現れると8個の
己のオーラの攻撃を弱めるアテナに、ユカリは今度は純粋魔力での攻撃に切り替える。
ユカリの操るシューターはフクロウを蹴散らし、数を減らしながらもアテナに迫る。
しかしこれをアテナは大鎌を振るって切り裂こうとするが…油断もあっただろう。ぶつかった瞬間、意外にも重たいそのスフィアの予想外の威力にその大鎌を振りぬく事が出来ないで居た。
「むっ!?」
その間にいくつかのシューターがアテナに襲い掛かる。
ドドドーン。
「くっ…」
衝撃に揺らぎ、落下するも直ぐに持ち直し飛翔するアテナ。
着弾はしたものの、アテナはダメージらしいダメージを負ってはいない。
神はよほど頑丈なようだ。
しかし、今の攻撃で重要な事がわかった事も事実だ。
アテナに魔導(魔法)をキャンセルする能力は無い。
つまり、与えるダメージは低いかもしれないが、魔導ならばダメージを与える事が可能なようだ。
それを悟った瞬間両手のツーヘッドドラゴンを消すと、代わりに二丁の銃剣が現れた。
その形は短剣の刀身に柄の部分は緩やかに沿っていおり、柄にはチャンバー式のカートリッジ。
装填数は各6発の計12発。
『ロードカートリッジ』
弾丸がチャンバーから押し出され、薬きょうが排出し、魔力が充填される。
ユカリはアテナに狙いをつけると、両手のガンブレイドについている引き金を引く。
魔力による銃撃に硝煙などは無く、クリアな視界でアテナを捉え続ける。
被弾するアテナはダメージ事態はさほど無いが、だんだん劣勢に追い込まれる。
被弾する銃弾がことごとくアテナの飛行を邪魔をするからだ。
しかし、神たるアテナが人間相手に劣勢で終わるわけは無い。
アテナの瞳が怪しく光る。
ゾゾっ!
ユカリは悪寒を感じ、攻撃を中止し身を捻った。
しかし、少し遅かったようだ。
ユカリの体にアテナの呪力が絡みつき、見る見るうちに石化していく。
ユカリはオーラを爆発させてその進行を阻み、呪力を振り払ったが、すでに左手と下半身は全て石化してしまっている。
右手と上半身、それと飛行魔法がキャンセルされて無いのは僥倖か。
アテナがゆっくりと上昇してくる。
「妾は三位一体の女神、アテナであると同時にメドューサでもある故な」
なるほど、とユカリは思った。
彼女が何ゆえメドューサと同体なのかはユカリには分からない。
しかし、その有名な逸話は知っている。
見たものを石化させる力を持つ蛇の怪物だ。
「魔眼の類ね…厄介だわ…」
「強がりを言うでない。おぬしはもはや戦えぬ
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