第四十八話 暑くてもしっかりとその十二
[8]前話 [2]次話
「よく休んで」
「体力を養っておくのね」
「そうしてね」
「アルバイト頑張るのね」
「そうするから」
だからだというのだ。
「早いうちにね」
「寝るのね」
「アルバイトしてる間はね」
「アルバイトお盆まででしょ」
母はその期間も言ってきた。
「そうでしょ」
「後はどうもホテルのプールの方でね」
「アルバイトあるのね」
「見張りとかをね」
「溺れている人がいないか」
「おかしなことをしている人がいないかをね」
こうしたことをというのだ。
「アイスとかかき氷売りながらね」
「見るのね」
「それで何かあったら」
その時はというのだ。
「監視員の人にね」
「知らせるのね」
「プールに張り付いておられるそうだから」
「つまりその人が気付かなかったら」
「その時にね」
「一華達が言うのね」
「海もそうだけれどプールも危険だから」
水の場所はそうである、火の様にはっきりと目に見えて熱気まで及ぼしてくる訳ではないがこちらも危険であるのだ。水難事故を甘く見てはいけないのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「そうしたところもね」
実際にというのだ。
「プールじゃね」
「見るのね」
「そうなりそうよ」
「そうなのね、お盆で終わりじゃないのね」
「海はお盆過ぎたら海月が出て」
それも大量にだ。
「誰も泳がなくなるけれど」
「プールは違うわね」
「こっちは何時でも泳げるし」
そうであってというのだ。
「八条ホテルのプールって評判だし」
「今度はそちらでアルバイトなのね」
「海の家の後はね」
その後はというのだ。
「そちらでね」
「アルバイトさせてもらえるのね」
「そうなの」
そうなるというのだ。
「だからね」
「そっちも頑張るのね」
「お盆の後はね」
「じゃあしっかり寝るのよ」
「ええ、実はお盆で終わりと思ってたの」
一華はあっさりと言った。
「けれど店長さんにね」
「誘われたのね」
「あのビーチ八条グループの管轄で」
そうなっていてというのだ。
「海の家もそうだけれど」
「ホテルもそうだから」
「店長さん八条ホテルの人だし」
海の家の彼女もというのだ。
「だからそのつてでね」
「あんた達お盆の後もなのね」
「どうかって誘われて」
それでというのだ。
「多分五人共ね」
「そこで働かせてもらうのね」
「嬉しいわ、お盆の後も稼いで」
アルバイトでとだ、一華は笑って話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ