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夢幻水滸伝
第二百六十八話 血流の如くその十五

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 羅も缶詰の食事だった、それを食べ終えて麒麟に乗って陣中を見て回っていたがここで麒麟に対して言った。
「この世界の欧州は大変らしいな」
「数万どころか大小十万以上の勢力に分かれているとか」
「そしてその勢力同士が互いに争うな」
「混沌とした状況ですね」
「尋常やない群雄割拠の状況でな」
 そのうえでとだ、羅は麒麟に話した。
「技術的にもな」
「後進地域です」
「我等の起きた世界で言うと十五世紀前半位の」 
 その頃のというのだ。
「技術レベルで鉄砲もようやくやな」
「大砲もです」
 この兵器もというのだ」
「入ったという様な」
「そんなところやな」
「あちらの星の方は全員天の星であられます」
「能力は抜群に高い」
「ですが」
 優れた星の者達が揃っているがというのだ。
「そうした状況なので」
「かなり苦労してるな」
「まずはそれぞれの勢力を併呑し」
 そうしてというのだ。
「勢力を拡大し」
「発展させていってるな」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうした状況でむしろです」
「中国よりも大変やな」
「現に中国は統一は目前です」
「決戦で勝った方が覇者になるからな」
「そこまで至っていますので」
 だからだというのだ。
「遥かにです」
「我等の方が好条件や」
「このことは間違いないです」
「そやな」
「まことにです」
「この世界の欧州はな」
「大変です、ですが五億の人口が存在し」
 そうしてというのだ。
「開拓や開発を行えばデス」
「かなり豊かになれるな」
「そうした場所なので」
 それ故にというのだ。
「統一されて確かな政が行われますと」
「かなりちゃうな」
「豊かになります」
「そうなるな」
「それも一気に」
「下地があってな」
 豊かになるそれがというのだ。
「そしてな」
「人材が揃っていれば」
「天の星の方が一国に一人はおられる状況です」
「欧州のな」
「そうですと」
 それならというのだ。
「もうです」
「かなりの勢力になるわ」
「統一したなら」
「人材がええから他の勢力を圧倒してもな」
 そこまでの存在になってもというのだ。
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