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夢幻水滸伝
第二百六十八話 血流の如くその十三

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「そやからな」
「色々用いますね」
「このまま文明が進歩したらな」
 中国のというのだ、この世界の。
「今は大体十九世紀末頃の技術やが」
「ここからさらに技術が進歩すれば」
「冷凍技術も発達してな」
 その様になりというのだ。
「冷蔵庫や冷凍室なんかもな」
「普通に設けられますね」
「そうしたもんがあれば」
 普通にというのだ。
「それだけでや」
「多くのものが保存されます」
「それで虫もな」
 豚や魚の中に多くいるそうしたものがというのだ。
「容易にや」
「冷凍殺菌によりですね」
「殺されてな」
「安全になりますね」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「どんどんや」
「そうした技術を採り入れられる様になって」
「そしてな」
「普及させていきますね」
「そうしてくで」
 これからはというのだ。
「ええな」
「それでは」
「冷凍食品もな」
 こちらの食べものもというのだ。
「普及させてくで」
「そうもしますか」
「そや、それで誰でも何時でも腹一杯食べられる様にもな」
「しますね」
「まず食うことやからな」
 大事なことはというのだ。
「その様にな」
「発展させていきますね」
「これからな、あと将兵達にや」
 さらに言うのだった。
「缶詰を出すで」
「あれをですか」
「そや、あれも食ってもらう」
「温めて」
「そうしてもらうで」
 こう言って施と仲間達もだった。
 缶詰の中のものを食べた、その中で彼は桃も食べたが食後白澤にとても上機嫌な感じでこんなことを言った。
「保存出来るし美味い」
「缶詰の中の桃がえらくお気に入りでしたね」
「ああ、よかったわ」 
 食後笑顔で語った。
「ほんまにな」
「そうですか」
「それでな」
 さらに言うのだった。
「他の色々なものをな」
「缶詰にしますか」
「果物に野菜、肉や魚と」
「様々なものを缶詰にする」
「そうする、そしてな」
「こうした時にもですね」
「食べられる様にするんや」 
 白澤に自分の考えを話した。
「これからはな」
「そうすれば戦場でもですね」
「食べられるもんがあるし平時でもな」
「民がですね」
「食べられるさかいな」
 缶詰にされた様々なものをというのだ。
「そうしてくで」
「いいことですね、既にアメリカではです」
「完全に普及してるな」
「缶詰は」
「缶詰はこの世界の中国では先取りしてるが」
 この世界の中国の文明レベルをというのだ。
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