第二百六十八話 血流の如くその三
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「あの人の子孫がな」
「皇帝になった、まあ兎に角因果が巡るなんてな」
「そんなことにならん様にやな」
「せんとな、ちなみに自分実は宋の太宗そんなに嫌いやない」
「そうなんか」
「功績があるさかいな」
だからだというのだ。
「色々噂があって戦も下手やったが」
「国を豊かにして繁栄の土台もしっかりさせたからか」
「それでや」
そうした功績があるからだというのだ。
「嫌いかというとな」
「そやないんやな」
「見習うべき部分も多いわ、ほな準備が整ったら」
「徐州やな」
「あそこに行こうな」
こう言うのだった、そして施は仲間達と共に空船に乗り込みそのうえで徐州に向かったのであった。
それは羅も同じで彼もだった。
準備が整うと仲間達と共に空船に乗り込んでだった。
そうして徐州に向かって旅立った、羅は空船の中で麒麟に言った。
「さて、いよいよな」
「決戦ですね」
「そうなる、決戦になったらな」
麒麟に真剣な顔で話した、今彼等は甲板にいてそこから青い空を見つつそうしている。
「その時はな」
「必ず勝ちますね」
「戦をするんやったらな」
「勝ちますね」
「そや、そしてその後でほんまに都はな」
「何処にするかですね」
「施達と話すか、どうも北京よりもな」
自分達が拠点にしているこの街よりもというのだ。
「他の街の方がええかもな」
「拠点にするのは」
「この世界やとな」
「そうですか」
「これは上海もかもな」
施達が拠点にしているこの街もというのだ。
「あの街もな」
「中国全体を治める拠点にはですか」
「どうもな」
「最適ではないですか」
「そや、出来たら守りやすくて栄えてて」
まずこの二つの利点を備えていてというのだ。
「そして政も行いやすい」
「中国全体を」
「しかも川の利も海の利も得られる」
「そうした街ですとかなりです」
「限られるな」
「そうかと」
麒麟は羅に真面目な顔で述べた。
「どうしても」
「そこを考えていこか」
「決戦の後は」
「そうしてこか」
「じっくりとですね」
「そや、洛陽や西安も考えたが」
こういった街もというのだ。
「中国全体を治めるにはな」
「海から離れてますね」
「出来たら黄河、長江それにや」
「海ですね」
「その三つの利をな」
その全てをというのだ。
「得られるとこにや」
「都を置かれたいのですね」
「そう考えてる、まあそれはな」
「今後のことですね」
「この決戦が終わってからや」
「あらためてですね」
「施達と話してな」
戦の後で仲間になる彼等と、というのだ。
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