第148話
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ルの惨劇”公表後のエレボニアの状況を自分達にとって都合のいい形で治める為にエレボニアだけでなくゼムリア大陸全土の人々の大半が信仰している”空の女神”であるエイドスさんの”威光”を頼ろうとしてんねんから、相応の”代償”が必要なのはわかるやろ?」
「ましてやエイドス様は現代のゼムリア大陸の政への不干渉を貫く意向でしたのに、その意向をエイドス様の寛大なお心遣いによってエイドス様は曲げようとされている事も理解されているのですか?」
「そ、それは…………」
「……エイドス様が仰られた4つの”償い”の件、いかがされますか、両殿下。ここは一端エイドス様達との会談を中断して、皇帝陛下も交えて検討すべきかと愚考致しますが。」
鼻を鳴らして自分達星杯騎士を睨んで皮肉を口にしたアッシュの言葉に対して静かな表情で答えたケビンは表情を引き締めて真剣な表情を浮かべたルフィナと共にアリサ達に問いかけ、ケビン達の言葉に反論できないトワが辛そうな表情で答えを濁している中アルゼイド子爵は複雑そうな表情でオリヴァルト皇子とセドリックにある提案をした。
「……いえ、その必要はありません。―――――そうですよね、兄上。」
「ああ。………――――――”ハーメルの惨劇”公表後エイドス様に皇家と政府を庇う声明を出して頂く為の代償は今エイドス様が仰った4つの”償い”との事です、”父上”。」
「へ。」
「ち、”父上”って事はもしかして……」
「まさか……皇帝陛下が今までの自分達と空の女神達との会談を拝聴されているのですか……!?」
アルゼイド子爵の提案は必要ない事を答えたセドリックはオリヴァルト皇子に視線を向け、セドリックの言葉に頷いた後口にしたオリヴァルト皇子のある言葉を聞いたアリサは呆けた声を出し、ある事を察したエリオットは目を丸くし、ユーシスは信じられない表情でオリヴァルト皇子に訊ねた。
「―――――その通りだ。」
するとその時男性――――――ユーゲント皇帝の声が聞こえるとオリヴァルト皇子は懐から取り出した自身のARCUS(アークス)をエイドス達に見せた。するとARCUSの映像にユーゲント皇帝が映った。
「へ、陛下……!?」
「まさか空の女神達との会談の前に陛下にお繋ぎしたのか?」
「ああ。”ハーメル”の件でエイドス様がどのような”償い”をエレボニアに求めるにせよ、どの道父上には話を通しておくべきだとセドリックと相談して決めたんだ。」
オリヴァルト皇子のARCUS(アークス)に映る病衣姿のユーゲント皇帝を目にしたラウラは驚きの表情で声を上げ、事情を察したミュラーの問いかけにオリヴァルト皇子は静かな表情で頷いて答えた。
「お初にお目にかかる、”空の女神”エイドスよ。私が現エレボニア
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