第148話
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たからです。」
「それは………」
「……確かに死者に対してする贖罪はある意味その方法が一番いいかもしれませんわね。」
エイドスの説明を聞いたミュラーが複雑そうな表情を浮かべている中シャロンは静かな表情で呟いた。
「……その、ハーメルの惨劇に対する償いは大きく分けて4つとの事ですが、最後の償いはどのような内容なのでしょうか?」
「最後の内容は……――――――”エレボニアが帝国の名を捨てる事です。”」
「ええっ!?」
「”エレボニアが帝国の名を捨てる”だと!?それのどこが”ハーメルの惨劇に対する償い”になるというのだ……!?」」
セドリックの疑問に答えたエイドスの驚愕の答えに再び仲間達が血相を変えている中アリサは驚きの声を上げ、ユーシスは厳しい表情で声を上げて自身の疑問を問いかけた。
「”ハーメルの惨劇”を隠蔽した理由の一つは”ハーメルの惨劇というエレボニアという国を揺るがしかねない不祥事”――――――つまり、異世界からメンフィル帝国がゼムリア大陸に進出するまで”ゼムリア大陸では唯一の帝国というエレボニアの誇り”を守る為でもあったのでしょう?その”エレボニアの誇り”を自ら穢したエレボニアにはもはや”帝国の名を語る資格”はないと空の女神が判断したからです。」
「そ、それは………ですが、”ハーメルの惨劇”は主戦派――――――エレボニアでも極一部の人達によるものですし、そこに加えて遥か昔からエレボニアに蝕み続けている”全ての元凶”である”呪い”も関係しているのですから、”ハーメルの惨劇”とは無関係のエレボニアの人々まで”ハーメルの惨劇”に対する償いに巻き込むのは酷だと思うのですが……」
エイドスの説明を聞いて一瞬辛そうな表情で答えを濁したトワはすぐに気を取り直してある指摘をした。
「”ハーメルの惨劇”を起こした”主戦派”とやらもエレボニア人なのでしょう?でしたら、無関係のエレボニアの人々も”その主戦派とやらと同じエレボニア人”なのですから”連帯責任”がありますし、その”全ての元凶”にしても元を正せば貴方達エレボニアの人々の先祖が争い、その先祖の望みを聞き届けた”焔の至宝”と”大地の至宝”がぶつかり合う事によって生まれたのですから、”ハーメルの惨劇”に対する償いとしてエレボニアの人々が”祖国が帝国であるという誇り”を自ら捨てる事も自業自得ではありませんか。」
「”焔の至宝”と大地の至宝”。その名前は確か………」
「空の女神が人々に授けた七の至宝(セプト=テリオン)にして、遥か昔の人々の争いによって”全ての元凶”が生まれる元にもなった”至宝”ね……」
「”エレボニアが帝国の名を捨てると
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ