第148話
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「話が逸れてきたので、話をユーゲント皇帝への処罰の件について戻しますが………そもそも一国の王は普段は王宮に引きこもって政務を行っている――――――つまり自分から幽閉状態を行っているようなものですから、ハーメル村への幽閉の件も同じようなものでしょう?」
「クク、確かに言われてみれば一国の王が国どころか王宮の外に出る事等”稀”だからある意味王宮に幽閉されているも同然だな。」
「むしろリウイ陛下達もそうですがヴァイスさん達のような皇族の方が”稀”と言うべきでしょうね。」
「しかもエイドスが要求したユーゲント皇帝の処罰方法はハーメルに引きこもるだけでなく、1年の約3分の1はリベール全土を旅する――――――つまり外の空気を吸って気分転換を行う事も許されているのだから、”かなり甘めの処罰”である事には違いないね。」
「バルヘイム宮で政務を行う事とハーメルに幽閉されることは全然一緒じゃないですよ!?」
「その………ハーメル村って襲撃の跡から何も復興されていない状態なのですから、幽閉された陛下がハーメル村に住む事は不可能ですし、幽閉された陛下はどうやって生活をしていけばいいんですか……?」
エイドスの指摘に静かな笑みを浮かべて同意したセルナート総長に続くようにリースは苦笑しながら答え、ある事に気づいたワジは口元に笑みを浮かべて呟き、マキアスはセルナート総長に疲れた表情で指摘し、エリオットは辛そうな表情でエイドスに訊ねた。
「幽閉されたかの皇帝が生活をする為にハーメル村に新たに家を建てればいいだけで、食事の用意もそうですがライフラインの設備の建造もエレボニアが行えばいいだけです。――――――ただし、かの皇帝の為に建てる家を華美にすることもそうですが、用意する食事も豪華にすることは当然禁止します。ハーメルの民達に対して償いをしなければならないかの皇帝が生活する家を華美にし、豪華な食事を取る――――――まさに皇族や貴族のような生活をする等、ハーメルの民達に対して何の償いにもなっていませんからね。」
「つまりはハーメルに幽閉された父上はハーメルの民達と同じように質素な暮らしをしなければならないという事ですか………ちなみに父上は死後ハーメルの地に葬らなければならない理由を伺ってもよろしいでしょうか?」
エイドスの説明を聞いたオリヴァルト皇子は重々しい様子を纏って呟いた後エイドスにある事を訊ねた。
「既に何度か口にしましたが”ハーメルの惨劇”は当時のエレボニア皇帝――――ユーゲント・ライゼ・アルノールにも当然責任があります。彼の皇帝が亡くなったハーメルの民達に対して唯一できる贖罪は惨劇が起こった地に彼の皇帝の遺体を眠らせる事で、ハーメルに眠る虐殺されたハーメルの民達と共に眠らせる事しかないと判断し
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