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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第148話
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?―――――先に言っておきますが、『今回の戦争の件がなくてもいつか必ず公表するつもりだった』みたいな後付けの答えで私を謀る事ができませんよ。」

「ハハ…………”空の女神”であるエイドス様を謀るなんて、そんな冗談抜きでケビン神父達に”外法認定”されるような愚かな事なんてできませんよ…………要するにエイドス様が父上に処罰を求めている理由は”ハーメルの惨劇”を隠蔽する事を決めた事もそうですが、”ハーメルの惨劇”に深く関わる”百日戦役”の件でのリベールへの賠償を自ら申し出なかった事を後悔させ、そして反省させる為の父上――――――いえ、”アルノール皇家が負うべき痛み”という事でしょうか?」

静かな表情で指摘したクレハに続くように答えたエイドスの指摘と忠告に対して疲れた表情で答えたオリヴァルト皇子は辛そうな表情でエイドスに確認した。



「そうなりますね。”皇帝自身も例外なく処罰を受ける”という”前例”があれば、皇子達もそうですが皇子達の子孫も2度と同じような愚かな所業を行わないと心の奥底に刻み込む”戒め”にもなるでしょう?」

「つまりは”ユーゲント皇帝への処罰はアルノール皇家にハーメルのような件を2度と繰り返させない為の見せしめ”も兼ねているって事ね………」

「その……エイドス様は陛下にどのような”処罰”を求めていらっしゃるのでしょうか?」

エイドスの話を聞いてエイドスの考えを悟ったセリーヌは疲れた表情で呟き、エマは悲しそうな表情でエイドスに訊ねた。

「まずユーゲント皇帝がエレボニア皇帝退位後ユーゲント皇帝を”廃嫡”する事です。」

「皇帝陛下を”廃嫡”するだと!?」

「は、”廃嫡”って確か内戦の件でのご自身の責任を取ったアルフィン皇女殿下の件と同じ………」

「貴族や皇族――――――”上流階級の身分を失い、平民”になる事か……」

「しかも”廃嫡がまず”という事は”ユーゲント皇帝陛下への処罰は他にもまだある”という事ですよね……?」

エイドスが口にした驚愕の条件にその場にいる全員が血相を変えている中ミュラーは厳しい表情で声を上げ、不安そうな表情で呟いたエリオットに続くようにガイウスは複雑そうな表情で答えを口にし、エレインは複雑そうな表情でエイドスに確認した。



「ええ。ユーゲント皇帝を廃嫡後、ユーゲント皇帝を”一定の期間”を除きハーメル村に生涯幽閉し、死後のユーゲント皇帝の遺体は皇家代々の墓に入れず、ハーメル村に建てたユーゲント皇帝自身の墓に入れる事です。」

「へ、陛下を”廃嫡”した上、ハーメル村に生涯幽閉した挙句、死後はアルノール皇家代々の墓で眠ることすら許されず、ハーメル村に建てた墓に眠ってもらうって……!」

「確かに陛下―――――”ハーメルの惨劇が起こった当時のエ
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