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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
料理は戦争
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のと味が……」

 フラッ

『あ』

 バターン!

 全員の声が重なると同時にセシリアさんが椅子から転げ落ちました!

「セシリア! セシリアーーーーーーーー!」

「ちょっと何よ! どうなってるの!?」

「衛生兵! 衛生へーーーーーーーーーーーーーい!」

「はわわわわわわわわわ」

 一夏さん、鈴さん、箒さん、デュノアさんが4者4様でうろたえています。
 どうやらセシリアさんの味覚が拒否したようです。
 そういえばセシリアさんはイギリスの大企業の令嬢なんでしたね。料理なんて一夏さんに会ってから初めてしたんでしょうし、お抱えの料理人もいるはずですからあの味は衝撃的だったということでしょうか?
 ちなみに私も最初のときはあそこまでではありませんがひどい料理を作っていました。当時の友達は私が料理作っていくと逃げられましたからね。
 それが悔しくて料理勉強して今では普通なんですけどね。

 とか考えていたらセシリアさんの目がいきなり開きました。
 何か様子がおかしいですね? 周りをきょろきょろ見渡しています

「あら? 貴方たちはどちら様でしょう?」

『はい?』

「というよりここはどこで私は誰なのでしょう?」

「こ、これはまさか……」

 記憶……喪失?
 ま、まさか余りの衝撃で?
 ということは……これ残りを食べさせると元に戻るのでは?
 恐る恐るですが……セシリアさんのバスケットの中のBLT(?)サンドを進めてみましょう。

「と、とりあえずお腹すいていませんか? これ食べます?」

「ちょっとカルラ!?」

「止めろ! 武士の情けだ、止めてやれ!」

「あら、親切なお方ですわね。頂きますわ」

『あ』

 パクッ、バターン!

「セシリア! セシリアーーーーーーーー!」

「ちょっとまたなの!?」

「メディック! メディーーーーーーーーーーーーーク!」

「あわわわわわわわわわ」

 そしたまた少しすると再びセシリアさんの目が開きました。

「あら? 一夏さんも皆さんもそんな顔をして如何致しましたの?」

「セシリアー!」

「きゃ! いいいいいいいいいい一夏さん? あの、ここんなところで抱きつかれては……」

 涙を流しながらセシリアさんを抱きしめる一夏さん。結果オーライということでしょうか。セシリアさんは状況が分からず赤面して慌てているだけですし、まあ元に戻ってこれで一件落着ですね。

「…………………」

「…………………」

 そしてそれを見つめる二つの視線。その視線の先には……セシリアさんのBLT(?)サンドが残り二つ……あの、まさかとは思いますけど……

「「セシリア!」」


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