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おぢばにおかえり
第七十二話 キャンバスライフその三十二

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「とりあえず新一君のお家のいんねんはわかったけれどね」
「争ういんねんですね」
「ええ、そうみたいね」
 聞く限りではです。
「揉めごと起こす人がおられて」
「親子夫婦兄弟仲が悪いです」
「全部じゃない」
「父親のは、父方の祖父母の仲が悪くて」
 その新一君がどうしてもお祖母さんと認めない人とです。
「父とその祖父母の仲も悪くて」
「それが親子仲ね」
「それで父と叔父も」
「その問題のある人ね」
「この叔父さんが長男なんですが」 
 それでもというのです。
「父が次男で」
「兄弟仲もなのね」
「そうなんですよ」
「それじゃあ喧嘩絶えないわね」
「はい、もう一人のお祖母ちゃんが家で揉めごとがあると必ず一方にいて」
「その人が特に問題みたいね」
「迷惑を撒き散らして害悪を垂れ流しています」
 ここでまた新一君の癖性分が出ました。
「そうしていまして」
「またそう言うし」
「事実揉めごとばかり起こして」
「喧嘩もなのね」
「家で揉めますと」
 その時はというのです。
「絶対に一方にいて」
「喧嘩しておられるの」
「もう騒ぎばかり起こして」
 そうしてというのです。
「迷惑なんです」
「それでその人がなのね」
「はい、他にも厄介なのがいて」
「それで新一君の大叔母さんもなの」
「悩んでいて」
「おみちに入られたのね」
「そうなんです、それでその人が初代で」
 それでというのです。
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