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SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第四章 〜魔力(チカラ)の意味〜
その四
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と同じ疑問を持っていることを確信する。
「何者か、と言われましてもね。名前は水守柳哉、神族と人族のハーフで稟達の幼馴染。そして娘さん達のクラスメート、とそんな所でしょうか」
のらりくらりとかわされる。どうあっても自分から切り出そうとはしないようだ。しかし、その姿勢がユーストマに確信を持たせる。
この少年は、ユーストマが何を聞きたいのかを精確に理解している、と。
(このままじゃ
埒
(
らち
)
があかねえな)
そう判断し、手札を一枚切る。
「こいつに見覚えはねえか?」
そうして差し出されるのは一枚の古い写真。そこに写っている女性を見て、柳哉は自分の“当たっていてほしくない予想”が当たっていることを知った。
「……ええ。ありますよ」
疲れたように息を吐く柳哉に、更なる質問を浴びせ掛けようとしたところで、
「これ以上はまた後日にしましょう。稟達がいつ帰ってくるか判りませんから。それに……」
「それに?」
「心の準備をする時間を頂きたいので」
「……ま、それもそうか」
気落ちしたように話す柳哉を見て思い出す。目の前にいるのは、いくら洞察力に長け、大人びてはいても、自分の娘とさほど歳の変わらない少年だということに。
流石に大人気なかったかと若干明るく声を出す。
「んで、いつにするよ。あと場所もだな」
「ええ。それに関してはこちらから提案があります」
そう言って柳哉が差し出したのは一枚の細長い紙。
「来週の水曜日、午前十時にこの場所で」
「“ここ”でか? 話し合いの場所としちゃいささか不釣合いなんじゃねえか?」
「いえ、そうでもないですよ。平日の午前中に“ここ”に来る人の目的は大抵の場合、日常の中ではまず味わえない種類の“癒し”です。そんな中で盗み聞きするような人はまずいません」
――故に、密談にはなかなか適した環境なんですよ?――
そう言っていたずらっぽく
微笑
(
わら
)
う柳哉にはもう先程の気落ちした様子はない。
「あとそれからユーストマ殿直々にではなく、誰か代理人を……そうですね、奥さんに来て頂けませんか?」
「なんだって?」
険しい顔になるユーストマに理由を説明する。
「別にユーストマ殿が信用ならないとかではありません。ただ……」
「……要するに神ちゃんでは目立ち過ぎるってことだね?」
ずっと沈黙を守ってきたフォーベシィが柳哉に代わって説明する。
そもそも神界の王が平日の朝っぱらから“ここ”に現れ、さらに話し込むなど目立ち過ぎるにもほどがある。
「でも、奥さんなら『空いた時間にちょっと出かけた先で知り合いと出会って話し込んだ』で済みますから。そのほうがずっと自然でしょう?」
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