第八十話 夏祭りが近付きその十
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「だから咲もね」
「誠実であることね」
「そしてそうした人とね」
「一緒になれたらいいのね」
「伊藤博文さんは女好きでね」
兎角このことは今も言われていてあまりにも有名である。
「浮気はするわね」
「今でもよね」
「そこが問題だけれどね」
「当時からしても凄かったのよね」
「もうその女好きのお話がね」
それこそというのだ。
「創作含めて一杯あるから」
「創作ね」
「当時は書き放題だったのよ」
事実に基づかない話がだ。
「だからもう創作でもね」
「伊藤さんも書かれたのね」
「あの人は特に書かれたのよ」
何しろ位人臣を極めた日本の第一人者だ、知らぬ者はいないまでの有名人であり書かれない筈がなかった。
「もうね」
「あることないこと」
「それでもよかったし」
当時はだ。
「だから女の人のお話もね」
「創作多いのね」
「かなりね」
「今だと訴えられるわね」
「そのレベルでね」
まさにというのだ。
「あの人は書かれていたのよ」
「じゃあ女好きも」
「事実でもね」
自分でも否定しなかった。
「創作もね」
「かなり入っていたのね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「そのことは覚えておいてね」
「そうするわね」
「けれど女好きなのを抜いたら」
そうすると、というのだ。
「あの人は根は誠実でね」
「信頼出来るのね」
「しかもざっくばらんで痛快で」
「物凄く面白い人だから」
「一緒にいていいわよ、食べものだって」
こちらもというのだ。
「適当なのあったらね」
「何かそれでもよかったのね」
「かなり粗食でね」
それこそ食べられればそれでいいという程だったという、尚彼と正反対の立場でよく比較される山縣有朋も食生活は質素で生活全般がそうであった。
「教養あって気さくでひょうきんで」
「そうしたことは聞いてるわ、私も」
「そうしたところも面白いでしょ」
「ええ」
咲もそれはと答えた。
「私もある程度以上知ってるけれど」
「あんな人と一緒になれたら」
「こちらが余程酷くないと」
「もう一生面白おかしくね」
その様にというのだ。
「生きていけるわよ」
「それいいわね」
「いいでしょ」
「ええ、確かにね」
咲もそれはと答えた。
「本当にね」
「あんたも伊藤博文さん好きだしね」
「惚れる位にね」
そこまでというのだ。
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