第四十七話 大人の服装はその三
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「そんなことが普通になんて」
「いや、同棲したり夫婦だと」
「普通ですか」
「こうしたことはね」
「そうなりますか」
「普通にね」
「そうですか」
懐疑そのものの顔で首を傾げさせた。
「そうしたことも」
「同棲とか結婚したらね」
「そうなんですね」
「それでなにとも思わなくなるから」
普通のものと認識する様になるというのだ。
「というかあんた達の中に援交してる娘いないのね」
「そんな娘一人もいないですよ」
富美子はこのことははっきりと否定した。
「うちの学校自由ですが真面目な学校ですから」
「八条学園はそうよね」
「服装とか校則は自由なんですが」
それでもというのだ。
「そうしたことはです」
「ないのね」
「少なくとも私達の周りでは聞かないです」
「そうしたことしてる娘はね」
「こうしたこともですか」
「普通でしょうね」
「それって犯罪ですよね」
富美子は今度はジト目で述べた。
「要するに売春ですから」
「そうなるわよ、あとね」
「あと?」
「こうしたことはお店でしないと」
「風俗店ですか」
「色々危ないからね」
このことも言うのだった。
「あんた達してないんだったらこれからもね」
「しないことですか」
「絶対にね」
こう言うのだった。
「そうしなさいね」
「そうですか」
「お店を介さないと売春で犯罪となるし」
こうした仕事はというのだ。
「風俗店は警察に届けてるから」
「許可得てるから」
「そうしたお仕事するってね」
所謂性産業というものである。
「そこで色々理由付けもされて」
「犯罪にならないですか」
「そうよ、それで病気の管理もしてくれるし」
「診察とかですか」96
「エイズとかにならないで済むわよ」
性病のことも話した、こうした仕事ではどうしても性病が何よりも深刻な問題として付きまとうものである。
「そのこともね」
「大きいですか」
「それにこうしたお仕事一人でしてると」
店長はさらに話した。
「警察以外も来るかもよ」
「警察以外っていいますと」
「こうしたお仕事ならわかるでしょ」
かな恵に真面目な顔で述べた。
「裏のね」
「ヤクザ屋さんですか」
「こうした人も来るわよ」
「それは怖いですね」
「だからね」
こうした諸事情があるからだというのだ。
「絶対によ」
「そんなことはしないことですね」
「一時的にお金は手に入ってもね」
それでもというのだ。
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