256 その結びは仮初か
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た。
「それでは仲良くな」
紂王と妲己は退出した。りえは黙って窓の方を見る。誰か助けに来てくれないかと思ったがそうもいかない。
「・・・りえちゃん」
「え?」
「さっきはありがとう。僕もりえちゃんを幸せにしてみせるよ!」
「え?うん・・・」
(あの言葉は本気じゃないわ・・・)
「僕は本気だよ。りえちゃんを幸せにしたいって。だからりえちゃんの好きなピアノを弾かせてあげたいと思ったんだ」
「藤木君・・・」
りえは仮初の結びと思っていても藤木はそう思っていなかった。
「また弾いてくれるかな?夏休みに弾いていた曲を」
「う、うん・・・」
りえはピアノに向かい、『亜麻色の髪の乙女』の演奏を始めた。
時は進む。それぞれが目的達成の為に動き続けて行く。
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