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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第十一話 創造―――晃世界
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今更な登場。周りから見ればそんな評価を貰える事だろう。今、彼ことアルフレートは屋上へと辿り着いたリザ・ブレンナーを心臓部を狙い突き刺していた。
「なッ―――!?」
螢は驚愕を顕にする。これまで病院にいると思っていなかった人物が突然現れ、そしてそれは同胞であるはずのリザをその手で貫いているのだ。それも彼を見たのが自分の隣にいるそれも彼女が見張っていた存在が貫かれるまで気が付かなかったことも含めて。
「あ、あなたは……」
「久しぶりと言うべきかい、リザ?」
彼は極々平然と何も疑問に思うことも無くリザを貫いていた本人はそう言った。
「いや〜良かったね。これで数がまだ合う。安心しなよ、君の心配はこれで杞憂となった」
むしろ愉快気に彼は酔っているかのように彼女に話しかける。自分が貫いている彼女に対して。
「ぐ、本当に……憎いわね……」
「ありがとう、僕も君のような売女は嫌いなんだ。偽善者さん」
笑顔でまるでこれまでの道中の苛立ちを隠すかの様に笑みで応える。
「残念、君じゃ役不足だ。分不相応の力を与えても拒絶反応を起こすだけだろうし。だから気にしなくていいよ。君は死んで、スワスチカは気にせずとも元通りその数は合う、その上で君の制御から降りた彼は僕が引き継ぐことにしよう」
「…なッ……させ、ないわよ…」
「君の了承は必要ない。もうじき死ぬだけなんだ。自殺できない程度の覚悟しかもたないんだから代わりにその役目を果たしてあげるだけだよ。なに、安心しなよ。彼、いいや彼女の持つ武器はしっかり預かるから」
一部を除き二人だけにしか理解できない会話。いや一方的な最後通告。リザはこのとき初めて怯えを見せた。何故、彼が知っているのかと。
「だからね、これはヴァレリアにも言ったこと何だけど、ただ知っていた。それだけの話なんだよ」
「いい加減にしろ、貴様ら。さっきから聞いておれば憎いだ何だと。第一ハイドリヒ卿は態々私に開けと命じたのだぞ。それを貴様は相も変わらず狐のように女々しい真似をしよって。それは私だけでなく、ハイドリヒ卿に対しても侮辱であるぞ」
そう言われこれ以上リザと会話することは不可と断じたアルフレートは止めを刺す。
「さようなら(アウフヴィーダーゼン)、バビロン・マグダレーナ」
彼が何故、最後に名ではなく称号で別れを告げたかは本人を除く誰もが理解し得なかった。
******
「さて、率直に言わしてもらいたい。彼らを見逃せ、エレオノーレ」
俺は何であいつにそんなことを言われたか理解できなかった。
「分かりやすく説明してやろう。僕はあいつを認めた。だからこれは彼の行いに対する対価だ」
おい、何勝手なこと言ってやがる。あ
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