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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第140話:明かされるタネ
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よって倒された筈の4体が傷一つない姿でキャロルの周りに集っていた。

 倒した筈の4体が再び姿を現した事に納得がいかない様子のクリス達だったが、颯人は特に慌てた様子を見せなかった。

「ま、出てくるよな。俺達魔法使いが居るってのに、何の備えもしてない訳がないもんな」

 キャロルの計画ではオートスコアラーはイグナイトを発動させたシンフォギアによって倒されなければならない。だがS.O.N.G.には装者の他に魔法使いが居る。彼らによりオートスコアラーが倒されてしまわないと言う保証は無かった。

 もし仮に颯人達魔法使いによりオートスコアラーの誰かが倒されてしまっては、計画は頓挫してしまう。なのでもしもの時の為の備えとして、予備のオートスコアラーを用意しておくことはとても自然な事であった。

 これは思っていた以上に厳しい戦いになる。響達が気合を入れ直してキャロルとの最後の戦いに臨もうと意気込んでいると、颯人が遮る様に手を広げた。

「奏、響ちゃん達とキャロルを頼む。俺は、あの人形共を相手にする」
「1人で大丈夫か? アイツら1体でも結構強いぞ?」
「任せな」
〈フレイム、ドラゴン。ボー、ボー、ボーボーボー!〉

 奏の前で、颯人がフレイムドラゴンのウィザードに変身する。
 変身した颯人は背中越しに奏を見て一度頷いて見せた。それを見て奏は彼を信じ、4体の人形を彼に任せて自分達はキャロルに集中する事を決めた。

「行くぞ、皆。人形共は颯人に任せろ!」
「え、ちょ、奏ッ!?」
「良いんですかッ!?」

 まるで颯人に面倒を押し付けるかのような奏の判断に翼達が面食らう。一方のキャロルも、一度は破れたとは言え自慢のオートスコアラー達にたった1人で挑むと言う颯人を思わず鼻で笑わずにはいられなかった。幾らなんでも無謀すぎる。

「フンッ! たった1人で、俺のオートスコアラー達に勝てる気でいるのか?」
「誰が1人で戦うって言った?」
「何だと?」
「フフンッ!」
〈コネクト、プリーズ〉

 訝しむキャロルの前で、颯人はコネクトの魔法陣に手を突っ込んだ。

 そこから取り出したのは、新しい武器とかそう言うのではなかった。一言で言えば腕時計の様なタイマーと言ったところか。腕輪の様で、手首の部分にはハンドオーサーとアナログ式タイマーが組み合わさったような物が付いている。

「それは……?」
「フッ……」
〈ドラゴタイム〉

 誰もが首を傾げる中、颯人は取り出したタイマーを回転させ針を赤いメモリの部分に合わせた。

〈セットアップ〉
「さぁ、タネも仕掛けも無いマジックショーの開幕だ!」
〈スタート!〉

 ハンドオーサーの親指部分を押すと同時に、颯人がオートスコアラー達に突撃する。4体のオートス
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