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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第140話:明かされるタネ
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達に襲い掛かろうとした時、キャロルが静かに声を掛けた。今から怒りを爆発させて発散させようとしていたメデューサは、出鼻を挫かれた事にキャロルにも怒りの矛先を向けるがキャロルはそれを気にも留めずシャトーを指差した。
「今、明星 颯人の仲間がシャトーの中に入った。今頃はシャトーの防衛機構に足止めされているだろう。さっさと仕留めて来い」
「何? 何故我々がお前の言う事など聞かなければならないの。もうお前への協力など撤回よ。今更……」
「うるさい。四の五の言わず行ってこい。それともお前ら全員この場で消し炭にされたいか?」
言うが早いかキャロルが錬金術の砲撃をメデューサ達に向けて放つ。砲撃はメデューサから僅かにズレ、彼女の後ろに控えていたメイジを2〜3人吹き飛ばすだけに留まった。
それはキャロルからの最後の警告だった。ここで従わなければ全員纏めて吹き飛ばすぞと言う。
「っ!? くっ……」
流石に今のキャロルを相手に喧嘩を売るのは得策ではないと察するだけの冷静さは残っていたのか、メデューサは残った手勢を率いてシャトーの中へと入っていく。
このままではガルド達4人が挟み撃ちにあう。響達は焦りを抱いた。
「奏さんッ!? このままだとマリアさん達がッ!?」
「落ち着け。アイツらなら大丈夫だ。信じろ」
「そうだ立花。何より、キャロルが私達を通してはくれないだろう」
翼の分析通り、キャロルは颯人達の前に立ちはだかる様に浮遊し両手を広げていた。この場で全員血祭りにあげてやると言う意思が感じられる。
「明星 颯人……恐れ入ったよ。まさかここまでコケにされるとは思ってもみなかった」
「言っただろ? 奇跡を作るのは俺の得意技だって。どうだい? 世界を花で満たす平和な奇跡を目の当たりにした感想は?」
颯人の茶化すような言葉に、キャロルは一瞬笑みを浮かべると次の瞬間には憤怒の顔で錬金術を放ち周囲に舞う花弁を焼き尽くした。その熱気は花弁を焼き尽くすだけに留まらず、まだ形を残している建物の一部を融解させるほどの熱量を持っていた。
「お前が奇跡を作ると言うのであれば、お前を殺せばこれ以上の奇跡は起こり得ないという事。ここで貴様を、八つ裂きにして始末してやる……!!」
「出来るのか? 単純な人数差で5対1だけど?」
「いいや、《《イーブン》》さ…………来いッ!
終末の四騎士
(
ナイトクォーターズ
)
ッ!!」
キャロルがそう叫ぶと、シャトーから4つの光が飛び出した。赤・青・緑・黄の4色の光がキャロルの元に集い、その姿を晒すと響達が驚愕に目を見開いた。
「なっ!?」
「そんなッ!?」
「何で……何であいつらがッ!?」
そこに居たのはミカ・ガリィ・ファラ・レイアの4体のオートスコアラー達。装者達に
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