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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第140話:明かされるタネ
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ッ!? 何をしたッ!?」
それまでの余裕を感じさせる雰囲気は何処へ行ったのか、メデューサが激昂して颯人に問う。
その声を聞き、颯人は奏に向けているのとは違う挑発的な笑みを向けながら右手をハンドオーサーの前に翳した。
〈フラワー、プリーズ〉
颯人が魔法を発動させると、その瞬間足元に広がる魔法陣の光が一際強くなる。そして次の瞬間、魔法陣の範囲が及ぶ全ての場所、即ち世界中に色とりどりの花弁が散った。
それは誰が傷付く事も無い、ただ花弁を散らす為だけの言ってしまえば賑やかしの為だけの魔法。恐らく戦いで活用する事は無いだろうその魔法が発動したのを見て、響は場違いにも驚きながら目を輝かせた。
「うわぁっ! 何これ凄いッ!」
「これは、何が?」
装者達は何が何だか分からないと言った様子だが、魔法使いと錬金術師はこれがどういう事か理解していた。要は颯人もメデューサと同じ事をしていたのだ。
だがそうだとして、分からない事がある。キャロルの企みが世界の分解である事に気付けたとして、一体何時この魔法を仕込んでいたのか? S.O.N.G.がキャロルの企みに気付いたのはかなり最近の話。気付いてからではこんな仕込み出来る訳がない。
「明星 颯人ッ!? 貴様どこでキャロルの企みに気付いたッ!? 一体何時こんな魔法を仕込んだッ!?」
「そうです颯人さんッ! 一体何時の間にこんなのを?」
「え? そんなのエルフナインちゃんが合流してからだけど?」
「えぇっ!?」
実は颯人は、キャロル達が最初に攻撃を仕掛けてきてエルフナインが合流した時には既に彼女がキャロルと繋がっている事に気付いていた。いや、これは正確ではないか。気付いていたと言うより、繋がっている可能性が高いという事をウィズとアルドにより聞かされていた。そう、あの時ウィズがエルフナインを始末しようとしていたのも全て演技だったのだ。敢えてウィズがエルフナインを疑う演技をし、颯人がそれを止める演技をした事で彼も他の者達と同じくエルフナインを疑ってはいないと思わせていた。
全てはキャロルからの警戒心を外す為だ。エルフナインの事を警戒している姿勢を見せては、キャロルからも最優先で排除すべき危険人物と見られる可能性があった。
「あれ? ちょっと待ってください? 確かあの時颯人さんと一緒にウィズさんを連れ出したのって師匠だった気が……」
「……まさか、司令もその事を知ってて?」
「うん。って言うか知らないのは俺と奏以外の戦闘要員全員だよ」
まさかのカミングアウトである。敵を騙すにはまず味方からと言うが、それを実践されると驚きは凄まじい。
「何故そんな事をした? 俺がエルフナインを通してお前達の情報を得ていると知っていたのなら、何故それを放置し
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