暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第140話:明かされるタネ
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サバトが行われれば、その度に多くの人が苦痛と絶望に命を落とす。その惨劇を目の当たりにした事のある透が、させてなるものかと飛び出しメデューサへと向かって行った。
彼にしては珍しく、感情的で後先を考えない行動。クリスでさえも一瞬反応が遅れるほどの素早い行動だったが、メデューサはそんな彼を相手にすることはしなかった。
彼女が軽く手を振れば、それに応じて部下達が一斉に透に向けて魔法の矢を放ってくる。放たれた無数の魔法を透はカリヴァイオリンで弾きながらも前進するが、苛烈な弾幕に加えサバトを阻止しなければならないという焦りから動きに精細さを欠き次第に動きを制限されていった。
このままでは透が嬲り殺しにあう。そう危惧したクリスは、彼を援護すべくガトリングとミサイルでメイジ達に攻撃した。
「下がれ透ッ!?」
「翼ッ!」
「分かった!」
クリスの弾幕が放たれると同時、奏と翼が前に飛び出し足止めされていた透を左右の腕を掴んで元居た場所まで引きずった。あのままあそこに居てはクリスの援護射撃が止められない。
透を安全圏まで引っ張ったあたりで、クリスは射撃を止め透の腕を掴んで自分を向かせた。
「透ッ!? 何無茶してんだよ、落ち着けッ!?」
透はクリスと再会する以前、ジェネシスのサバトで何が起こったのかを詳しく説明していなかった。説明している暇が無かったし、自分が何に加担していたのかをクリスに知られる事が怖かったからだ。
だからクリスは、何故透がここまで必死になるのかが分からなかった。
それでもクリスの心配そうな様子に透も少しは頭が冷えたのか、彼女を振り払って再び突撃するような愚は犯さなかった。心を落ち着け、もう大丈夫だと言う様にクリス達に頷きかける。
が、それで状況が好転する訳ではなく、正に間もなくサバトが世界規模で行われようとしている所であった。
「でも、どうしましょう!? このままだと、大変な事になるんですよね?」
響の言う通り、このままだと全世界で多くの人が命を落とす事になる。だと言うのに今の彼女達にはメデューサ達を止める手立てがない。響が焦るのも当然と言えた。
否、それは正確ではない。この場においてS.O.N.G.側で焦っていない者が1人居た。奏だ。彼女だけは顔に汗を浮かべつつ、落ち着いた顔をしていた。
「落ち着け響。まだ全部が終わった訳じゃない」
「どういう意味ですか?」
「忘れてないか? 今、颯人がここに居ないって事を」
「あ? そう言えばあのペテン師、今どこで何してやがんだ?」
ここで漸く響達も颯人が何時まで経っても姿を見せない事に疑問を抱き、どこに居るのかと周囲を意味も無く見渡した。
彼女らが不在の颯人に疑問を感じている前で、メデ
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