第二百七十六話 空への出陣その二
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「やっていく」
「いや、これはぜよ」
当季は笑って話した。
「わかっていたことにしても」
「実際に行うとだな」
「まっこと大変ぜよ」
「そう言うべきことだな」
「そうぜよ」
まさにというのだ。
「そう言うしかないぜよ」
「そうだな、だがな」
「大変なことでものう」
「やらねばだ」
さもないと、というのだ。
「勝てはしない」
「そうじゃのう」
「だからだ」
そうであるからだというのだ。
「果たすぞ」
「そうするのう」
「神は強い」
英雄はこのことは確かだと述べた。
「そしてその眷属もな」
「強いぜよ」
「それに対して人間は弱い」
神と比べると、というのだ。
「時には塵芥よりもだ」
「神様から見ればのう」
「些細なものだ」
「イスラムではもうそうぜよ」
「どれだけ偉大な人間でもだ」
人間ならというのだ。
「神の前ではだ」
「塵芥以下ぜよ」
「そうだ」
「ほんま人間は小さいぜよ」
「些細な存在だ」
「そうじゃのう」
「しかし塵芥以下でもな」
神から見ればそうした存在でもというのだ。
「集まればな」
「それなりのものになるぜよ」
「そして人間は成長もする」
このこともあるというのだ。
「だからな」
「侮れんぜよ」
「やるぞ、人が神を倒す」
このことをというのだ。
「これからな」
「そしてぜよ」
「この世界を蘇らせる、人間は弱いが侮れない」
英雄はこれ以上はないまでに強い声で言った。
「それをだ」
「神、クトゥルフにのう」
「見せてだ」
そのうえでというのだ。
「勝つ」
「そうするのう」
「これからな、その為の工夫でな」
そのうちの一つでというのだ。
「ことを進める」
「だからのう」
「やるぞ」
「その大変なことものう」
「必ずな、そして一人ならそう思ってもな」
大変なこと、というのだ。
「しかしだ」
「わし等全員ならのう」
「出来る筈だ、戦車ですらだ」
重いこれもというのだ、ここで言う戦車とは馬が牽くチャリオットではなくキャタピラで動くタンクである。
「大勢が集まりかつ工夫すればだ」
「動かせるのう」
「下に脂を敷いたレールでも敷いてな」
そうしてというのだ。
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