L8話 Chaos【混沌】の序章
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けないでしょ…ちぃちゃん????」
小休止???皆が外部のことになど目もくれない。いい意味で無視できていた。
そんな状況が……終わりを告げる。
ドガァァァァン!!!!!
「「「「「!!!!!!!」」」」」
爆音が連れてきた悲鳴。それが彼女たちを否応なしに非日常へと誘拐する。早速その場から動こうと……否、すでに体が動いてしまった速人???しかし。
ドスドスと地面に突き刺さったエネルギー状の矢が速人を威嚇した。
「!」
「アンタがセイバーだね?」
「お前……誰だ?」
ボウガン型の武器を構えながら速人と対峙する赤いAマークのライダー……仮面ライダーランス。速人はそんなヤツをキッと睨んで威嚇する。
そこに、速人を追ったかのん達が彼のそばへと近寄るが???
「来るな!!」
「「「「!!!」」」」
「フッ!」
赤いライダーは近づいたかのんたちを狙い撃ってボウガンを放つ。
速人はすかさず火炎剣烈火を顕現させ、そのエネルギー矢を全て焼き払って彼女たちを守る。
「どういうつもりだ……何で一般人を襲う!?」
「だって???その方がアンタの敵だってことが分かりやすいでしょ?」
「ふっ、舐めてくれんな…お前が敵だってことくらい見た瞬間に見抜けるぜ!」
挑発し返す速人……しかしその頭には何か不気味なものがよぎっていた。
彼の持つ青い右目???精神的、霊的なモノを看破できる左とは対照に、物理的、理論的な看破に優れている目。
その瞳が嫌なものを彼に伝えていた……
そう、背後に敵が迫っていること。
「那由多!!後ろっ……!」
叫んだ時にはもうすでに手遅れていた。
かのんたちが全く気付かぬうちに金色のライダーがその剣を振り下ろそうとしていた。
速人が走る前にもう???
蜘蛛の糸が天上から舞い降りる。
「なっ…!」
蜘蛛の糸は剣と共に金色のライダーをかのんたちから引き離し、街路樹へとその身をぶつけさせる。
「ようやく見つけたぞ……羽田淳一!!」
かのんたちを守ってくれた男????「イケおじ」なボイスがその場を支配する。
その男の名を最初に挙げたのは那由多だった。
「お前は……葉月稔!」
「えっ????」
「葉月……?」
那由多の方を見て微笑する稔。それはさながら「また会ったな」と語りかけているよう。そして「葉月」という単語にかのんと千砂都は1つの疑念が湧いた。
そんな対面も束の間、稔は吹き飛ばされた金色のライダー……仮面ライダーグレイブへと眼を飛ばす。
「お前……まさかこんな『任務』を預かっている
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