第43話:みんなでお話しましょ、OHANASHIじゃなくて
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ジトに突入したゼスト隊が,スカリエッティの戦闘機人
によって全滅させられたと」
「そうです。俺の姉もその時に亡くなりました」
「で,そのスカリエッティは最高評議会のお歴々の指示によって開発された
人工生命体であり,最高評議会はスカリエッティの研究に資金を
提供していたと」
「そうです。その資金提供は現在も続いている可能性があります」
「さらに,最高評議会のお歴々は100年以上前の人物で,すでに人の姿を
保ちえていないというわけか」
「はい」
「最後に,以上の最高評議会の情報を探るために君とツァイス3尉が
管理局中央の地下に潜入したというんだな?」
「そうです」
俺がそう答えると,クロノさんはシンクレアの方を見た。
「はやてから君を6課に出向させたいと連絡を受けた時に君の人事記録を
確認したんだが,士官学校を去年卒業して,1年間作戦部にいたという
ことだったな」
「はい」
「あれは嘘だろう」
クロノさんがそう言うとシンクレアは俺に目を向けた。
俺が苦笑しながら肩をすくめると,シンクレアは小さくため息をついた。
「ええ,その通りです。あの人事記録は6課に出向するにあたって用意した
偽の記録で,本当の私は情報部第1特務隊部隊長のシンクレア・クロス
1等陸尉です。つまり,ゲオルグさんの後任ですね」
シンクレアがそう言うと,なのはが不思議そうな顔をしていた。
「何で偽装する必要があったの?」
「それは,調査対象が管理局の中枢だったからだよ。
人事異動の時期でもないのに情報部からの出向があったら余計な目を
引くからね。それで最高評議会なりその下の連中に俺達のやろうと
していることを嗅ぎつけられたらまずいだろ?」
俺がそう言うと,なのははうんうんと頷いていた。
「ところで,ゲオルグやクロス1尉のいた情報部特務隊とは
どういう部署なんだ?僕は聞いたことのない部署なんだが」
クロノさんが俺の方を見て聞いてきた。
「それは言えませんね。特秘事項ですし情報公開の権限もないですから。
しゃべったら,俺は軌道拘置所に死ぬまで入れられるか,
悪くすれば即処刑されます」
「僕は本局の提督だぞ」
「それでもですよ。少なくとも俺はクロノさんに公開していいと
聞かされてませんから」
「はやては知っているのか?」
「全部かどうかは知らんけど,知っとるよ。これでも特別捜査官やったし,
おかげで情報部とは仲良くさせてもらってたから。
ちなみに,私も話す気ないよ。命は惜しいから」
はやてがそう言うと,部屋の中の空気がかなり重くなったように感じられた。
「ところで,少し気に
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