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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十一話 もう一人の魔法少女 ★
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お盆を片手で支え、ユーノの後を追う猫を抱き上げる。
ユーノはというとファリンの足元で確保された猫を見てため息をついていた。
しゃべるイタチとはいえずいぶん人間くさいイタチだな。
そしてユーノはなのはの所に戻って行った。
「お騒がせ致しました」
俺が軽く礼をすると立ちあがっていたすずかも腰を下ろす。
なのはもユーノを抱き上げ、腰を下ろした。
「ありがとう、士郎君」
「相変わらず運動神経いいわね」
「まあな。すずかお嬢様この子をお願いします」
「うん。ありがとう」
なのはとアリサの言葉に軽く返事をしながら、抱きかかえていた猫をすずかに渡し、ケーキを並べ始める。
その横でファリンさんがカップを交換して紅茶を注いでくれる。
ケーキと紅茶の準備ができた時
「ん?」
「あれ?」
アリサとなのはが首を傾げ始めた。
なにかあったか?
「どうかなされましたか?」
「っ! どうかも何もなんなのよその格好は!」
アリサの叫びになのはも何度も頷いている。
俺がいることに今更気がついたらしい。
猫とユーノの追いかけっこがあったからといってもあまりにも遅くないか?
そんなことはさておき
「何か、といわれれば執事服だな」
「じゃなくて!!
なんですずかの家で執事服なんか着てんのよ!!」
「なんでも何も執事だから執事服を着ているに決まっているだろう」
俺のはぐらかした様な受け答えにアリサが頭を抱え始めた。
まあ、あえてそういう答え方をしているのだけど。
「まあまあ、士郎君もその辺で。
アリサちゃんもね。士郎君にも色々あるから」
「了解」
「うう〜、わかったわよ」
すずかの言葉にアリサもなんとか冷静になったらしい。
まあ、納得はしきれていないようだが、この前の学校での話があるから踏み込んではいけないと思っているのだろう。
「まあ、とりあえずは一息入れてからだな」
「そうね」
「うん」
「は〜い」
俺の言葉にアリサ、すずか、なのはがケーキを食べる。
そして……固まった。
どうかしただろうか?
そして、何やらため息を吐きつつ、紅茶に手を伸ばし、また固まる。
さっきからどうしたのだろう?
「ねえ、すずかちゃん。一応聞くんだけど、これって」
「うん。士郎君の手作り」
「なんでこう女のプライドを壊すかな、こいつは」
なのはとすずかがそんな事を話しつつ大きなため息を吐き、アリサはなぜか俺の方を睨んでいる。
俺にどうしろというのだ? このお姫様方は
「まあ、紅茶やケーキを置いておくにしても全然違和感がないわよね」
「うん。なんか着慣れてるって感じだよね」
アリサとなのはが改
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