第2話 山賊狩りという名の戦闘訓練
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姉上は洛陽で文官をしているし、母上にいっても本気で取り合ってくれないです。
私、3歳児ですから。
3歳児が武術を教えてくれといわれてら、私も本気にしないです。
ここで諦める私ではありません。
私のハッピーライフが掛かっているのですから!
山賊狩りをやることにしました。
周囲の大人の話だが、最近、山賊に襲撃される村が増えているらしいです。
罪もない人達を殺し、略奪を繰り返す彼らを野放しにできない。
それは建前です。
彼らには私の戦闘力向上に一役買ってもらうことにしました。
まだ、神様から「双天戟」を貰っていないので、武器庫の槍を一振り拝借して、山賊を襲っています。
初陣は最悪でした。
相手は5人程の小数でしたが、手こずってしまいました。
私は硬気功が無かったら死んでました。
必死で、山賊を全て殺害した後、あまりの気分の悪さに吐いてしまいました。
あの日のことは今でも忘れません。
毎夜、私が殺した山賊達の夢を見ました。
悪夢を見て怖くなって、父上と母上の寝所に潜り込んだことがしばらくありました。
母上は何も言わずに抱きしめてくれたのがすごく嬉しかったです。
そんな初な時代も過去にはありました。
今では、教育ジジのスパルタ教育のストレスを彼らにぶつけています。
襲撃は家族が寝静まったのを見計らった夜間にしています。
山賊も基本夜間に行動するので好都合です。
最近気づいたのですが夜目が効くようになっています。
チートですね私の体は・・・、それとも慣れでしょうか。
現在、私は山賊と交戦中です。
「ぎぁ、ぎゃああぁーーー!た・助けてくれぇーーー!」
「ひぃーーーひぃ逃げろーーー!」
「おっ!お前ら逃げるんじゃねぇーーー!」
戦闘開始から30分経過しましたが、300人程いた山賊は見る影もなく、壊滅に一歩手前です。
「お・・・お前は何もんだ・・・。た、頼む命だけは勘弁してくれ・・・」
山賊の頭らしき男が恐怖に引きつった顔で私を見ています。
私は体全体を覆うように麻袋を頭からかぶって目と口と耳の辺りに穴を開けています。
一見して怪しい人です。
「そう言った人達にお前は何をしてきた」
感情の籠らない声音でいいかえしてやります。
「やりたくてやったんじゃない・・・」
「しかたないで罪もない人達を襲うのか?」
「お前は・・・ただ、欲望の赴くままに生きているだけのウジ虫だ」
私は言い終わる前に山賊の頭の胸を打ち抜きました。
壊れた案山子のように崩れ行く山賊の頭を見た、山賊達は蜘蛛の子を散らすように逃げ出しました。
「頭が、頭がやられたーー
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