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夢幻水滸伝
第二百六十六話 決戦を選択その八

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「あそこか」
「そや、あそこはどや」
 施は羅に尋ねた。
「決戦の場に」
「あそこが一番やな」
 羅は施の言葉を受けて述べた。
「決戦をやるんやったらな」
「そやな、ほなな」
「あそこで戦うか」
「そうしよか」
 二人で話して決めた、そして。
 そこからはじめる日時も決めた、しかしそれ以外は決めなかった。
「まあ後はな」
「お互いの手の内は見せんものや」
「戦はな」
「そやから決めるのはここまでやな」
「大体出す兵の数は同じですし」
 呉が言ってきた。
「人口も同じ程度で」
「しかも技術レベルも同じです」
 陳はこのことを話した。
「それやとです」
「まあそうしたことは言わんことや」
 笑ってだ、羅は二人に話した。
「言うたやろ」
「はい、施さんがですね」
「戦ではお互い手の内は見せない」
「そうしたものですさかい」
「そこはお話しませんね」
「そや、ほなその日に向けてな」
 そうしてというのだった。
「戦の用意に入るで」
「わかりました」
「そうしましょう」
「その一戦で勝った方が中国の棟梁になる」
 羅は仲間達にこのことを話した。
「そうなるさかいな」
「全力で戦いましょう」
 曹が言ってきた。
「是非共」
「そうしよな」
「それでは」
「これで話は終わりや」
 そうなったとだ、羅は仲間達に告げた。
「戦のことはな」
「ほなこれで」
「後はお互い別れてもええが」
「それやろ色気がないわ」
 施が応えた。
「会ってすぐにそれはな」
「そやな、ほなな」
「ここからはやな」
「飲んで食うか」
「そうするか」
「丁度ええ具合に宴の用意もしてきた」
 羅は施に応えて述べた。
「酒も料理もや」
「出せるか、それはな」
「そっちもやな」
「そや、これから我等は戦をするが」
「それでもやな」
「ここはな」
 是非にと言うのだった。
「宴をするか」
「そうしよな」 
 こう話してそうしてだった。
 宴となった、様々な酒が出され麺や点心、家鴨や豚や羊それに野菜の料理が並べられる。それを見てだった。
 羅は笑みを浮かべてだ、こう言った。
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