暁 〜小説投稿サイト〜
イベリス
第八十話 夏祭りが近付きその一

[8]前話 [2]次話
               第八十話  夏祭りが近付き
 愛はスマートフォンで自宅にいる咲に言った。
「神田のお祭りだけれど」
「一緒に?」
「ええ、行かない?」
 こう言うのだった。
「咲ちゃんもね」
「一緒になのね」
「どう?」
「それじゃあ行く?」
 咲もそれならと応えた。
「一緒にね」
「ええ、そうしましょう」
「そうね、ただね」
「ただ?」
「浴衣着てくの?」
 咲は愛に問うた。
「お姉ちゃんは」
「勿論よ」
 愛は笑った声で答えた。
「夏祭りっていったらね」
「浴衣っていうのね」
「だからね」
 それ故にというのだ。
「私もよ」
「浴衣着ていくのね」
「そうよ、咲ちゃんはどうするの?」
「私?」
「浴衣持ってるでしょ」
 こう咲に聞いてきた。
「咲ちゃんも」
「去年来たのがあるわ」
「ずっと着てる奴?」
「中二からよ。それまでのは小さくなったから」
 だからだというのだ。
「もうね」
「着られなくなったのね」
「それでお母さんが買ってくれたの」
「それがあるのね」
「それ着て行って」
「一緒に行かない?」
 こう咲に言うのだった。
「どう?」
「お姉ちゃんも一緒になるのね」
「そう、二人で浴衣着て」
 そのうえでというのだ。
「一緒にね」
「それならね」
 咲もそれならと応えた。
「浴衣用意するわね」
「そうしてね」
「ええ」
 愛にこう返した。
「それじゃあね」
「着付けは出来ないわよね」
「出来ないわ」
 咲は即座に答えた。
「残念だけれど」
「叔母さんが着付けしてくれるのね」
「いつもね」
「私もなのよね」
「おp姉ちゃんも」
「だからね」
 それでというのだ。
「今お話していても」
「叔母さんになのね」
「着付けしてもらって」
 そうしてというのだ。
「行くことになるわ」
「そうなのね」
「まあそうして着せてもらって」
「お祭り行くのね」
「それとね」
 愛は咲にさらに話した。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ