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ドリトル先生とタキタロウ
第三幕その六

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「そこで暮らしていたから」
「元々仙台とは縁がなかったね」
「転封させられるまでは」
「秀吉さんにそうさせられるまでは」
「そうだったんだ、けれど仙台に移って」
 そうなってというのです。
「政宗さんは城下町も築いて水田開発も行って」
「仙台の基礎を築いて」
「これだけの街になる様にした」
「そうだったんだね」
「戦いも強いと言ってよくて格好良くてお料理にも造詣があってね」 
 そうしてというのです。
「政治もだよ」
「よかったんだね」
「そう思うと凄い人だね」
「政宗さんは」
「だから仙台の英雄なんだ」
 そうなっているというのです。
「今もね」
「それだけのことをしたから」
「今の仙台の基礎も築いたから」
「仙台の英雄なんだね」
「大阪で豊臣秀吉さんが英雄である様にね」
 この人の様にというのです。
「政宗さんは仙台でだよ」
「英雄だね」
「だから銅像も建てられているんだ」
「こうして」
「そうなんだ、仙台で政宗さんを悪く言う人は」
 それこそというのです。
「まずいないだろうね」
「大阪でもそうだしね」
「秀吉さんは英雄よ」
「元々名古屋の人でも」
「今の大阪の基礎を築いてくれた人だから」
「そういうことだよ、そしてこのお城もね」
 仙台城もというのです。
「青葉城とも呼ばれているけれどね」
「政宗さんが築いたんだね」
「仙台の象徴の一つだけれど」
「そうなったんだね」
「全ては政宗さんからだね」
「仙台はね、政宗さんは最初えらく不満でね」
 仙台に転封となってです。
「一揆を煽動したとも言われてるしね」
「それまずいよね」
「若し秀吉さんにことが露見したらね」
「お取り潰しだよね」
「そうでなくても警戒している人がいてね」
 それでというのです。
「色々あったよ、それで天下も伺ってたとかね」
「言われてたんだ」
「その辺りは不明でも」
「そんな話もあったんだ」
「そうだったんだ、けれど内政はしっかりしていて」
 それでというのです。
「さっき話したけれどね」
「今の仙台の基礎を築いたんだね」
「城を築いて街を整えで」
「水田開発もして」
「そうしてだね」
「仙台藩は大藩だったんだ」
 政宗さんがはじまりとなるこの藩はというのです。
「江戸時代の間ね」
「それはどうしてか」
「それはだね」
「まさに政宗さんがあってこそ」
「それでだね」
「そうなんだ、そして今の仙台があるのも」
「全て政宗さんあってだから」
「そのことを考えるとね」
「政宗さんって偉大だよね」
「仙台の人達にとって」
「だから皆好きなんだよ」
 仙台の人達はというのです。
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