253 格闘能力の強化
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!」
かよ子はヴィクトリアに拳を向けた。衝撃波がいくつも発生し、ヴィクトリアを跳ね飛ばした。
「いけえ!」
かよ子はとどめのアッパーをかました。
「ぐあああ!!」
ヴィクトリアはかよ子のアッパーから青い閃光が放たれるのを感じた。電撃のような強い痺れを感じる。壁の奥にヴィクトリアは激突した。
「これでやったの・・・!?」
ヴィクトリアはそのまま動かない。だが、彼女の身体に変化が起きた。
「私は・・・、これで、死ぬのか・・・?嫌、よ・・・。完全な、女帝に、なるのに・・・!!」
ヴィクトリアは儚く光となって消滅したのだった。
「はあ、はあ・・・」
かよ子は戻って来た自分の杖を見る。だが、それと同時に立ち眩みが生じた。
「私、勝ったんだね・・・、杖を・・・、取り返せた、ん、だね・・・」
かよ子もその場で倒れた。
「か、かよちゃん、かよちゃ〜ん!!」
「山田!」
皆がかよ子を心配して駆け付けた。
「きっと連戦の影響とこの娘も杖を取り返したいという気持ちが続いていたのよ。少し休ませてあげなさい」
「あ、はい・・・」
石松は立ち上がれるようになった時、ヴィクトリアは瀕死とされる所だった。
(これは・・・!?山田かよ子は、杖を取り返せているのか・・・!?)
そして石松は確認した。女帝が死亡する瞬間を。そして杖の所有者が倒れる瞬間を見た。
(山田かよ子が、倒れる・・・!?某は崇徳院の能力を行使した反動で動けなくなっていた・・・。ここまでやって来れていた、とは・・・!!)
皆がかよ子を見守る中、石松は叫ぶ。
「じ、次郎長親分、杖は、山田かよ子の元に戻って来たのでありますか!?」
「石松!起きたか!!ああ、そうだ、山田かよ子は無事に杖を取り返す事に成功した!」
「そうか、戦闘を離脱して申し訳なかった!」
「いや、石松、お前もよくやってくれた!」
「だが、この地に何か嫌な予感がするのだが・・・!?」
周囲に地震のような現象が起きる。
「や、館が崩れ落ち始めておる!」
「のり子ちゃん、皆を館の外に!瞬間移動させるわよ!!」
のり子の人形・キャロラインはのり子に命令を急いだ。
「う、うん!!」
のり子の人形による瞬間移動能力で皆は館の外へ出た。皆は館より数メートル離れた所に移動した。そして皆はヴィクトリアやアルバートとの戦闘現場を見る。ヴィクトリア女帝の館は崩落したのだった。
「あなた達の活躍のお陰でこの世界は平和を正義とする世界に戻ったのだよ。だからあのヴィクトリア女帝の館は消えたわけ」
クイーン・ベスが解説した。
「そうだったのか」
「オイラ達はあのヴィクトリアって女王を倒したんだなブー」
ブー太郎は激しい戦闘をやって来たんだと痛感していたのだった。
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