明晰夢
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今にも閉ざされようとするとき。
「あ、そうそう……」
美奈都は、顎に指を当てた。
彼女は腰を曲げ、ハルトの頭上に顔を持ってきた。
「私、結構剣で人と対話したりするからさ。相手のこと、分かったりするんだ?」
「……?」
何がいいたいのだろう。そんな疑問がハルトの中に湧いてくるのと同時に、美奈都の表情が変わった。
「で。アンタはいつまで隠しておくわけ?」
___いつまで黙っているつもりなのかな?___
何で、あの蒼い宿敵のことを思い出す。
ハルトがもう一度瞬きをした時にはすでに。
可奈美の体となり、ベッドから飛び起きたところだったのだから。
「……」
可奈美の体のまま、ハルトの精神は頭を抱える。
もう、夢で出会ったあの少女を、思い出せないのだから。
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