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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
お兄様は妹を助けたい話
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っていた空が分厚い雲が覆う曇天の空へと変わる。
周囲を飾るのは向日葵ではなく枯れた草木。
僕らの思い出の場所は、あっという間に蹂躙された。
「お前なんかにゴッホちゃんは…!」
腐った右腕はとうに落ち、いつの間にか集まってきた虫が食らっている。
僕は起き上がるとやつを睨みつけ、左手でペンを取った。
が、
「だから、昔から言ってるだろ?」
すとん、と身体が落ちる。
膝を着いた覚えは無いのにと下を見れば、僕の両足は腐敗し無くなっていた。
「弟が兄に勝てる道理があるか?ねぇんだよ。」
とどめに左手も腐り落ち、四肢を失った僕は動くことが出来なくなった。
さらに、
「おっとぉ、それ≠燒v収だ。」
睨み付ける僕に向かって手をかざす。
すると身体から何かが抜け、とてつもない脱力感に襲われた。
これはなんだ?それと同時に心に何かぽっかり穴が空いたような感覚。
あいつにむかって流れる風を感じて、僕はハッとなった。
「『黄衣の王』、だったか?ともかくそれはお前には相応しくねぇ。真の黄衣の王は俺様、葛城 恋だ。」
盗られた。
黄衣の王との繋がりを、取られてしまった。
四肢を腐り落とされ、力も盗られた。
これで正真正銘本当に、僕は戦う術を失った。
「さぁて、今までお前がしてきた事のツケ、ここでたっぷり払ってもらうからなァ。」
目の前に移るのは、
動けない僕を前に舌なめずりをし、いつの間にか手にしていた釘バットを思い切り振り上げたやつの姿だった。
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