第八十二部第五章 撤退する者達の焦りその三十八
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「あの戦争を見ています」
「サハラを見つつエウロパに備える」
「一見すると的外れですが」
「実は違いますね」
「このことは」
「そうです、あらゆる戦争から様々なことを学べます」
観戦し調べたうえでそうしてというのだ。
「ですから」
「ではですね」
「あの戦争を最後まで観ていきますね」
「そうしていきますね」
「そうします、そして我々は今以上に強くなり対策も用意し」
その様にしてというのだ。
「国防をより確かなものにしていきましょう」
「それでは」
「その様にしていきましょう」
「我々が努力して」
「そして統一されれば」
サハラ、この地域がというのだ。
「その国と交流を結びましょう」
「ですね、では」
「そうしたことも考えていきつつ」
「観戦を続けますね」
「そうしていきます、しかし」
ここでだ、八条はこうも言った。
「シャイターン主席のことですが」
「対するティムールの」
「あの方ですか」
「はい、あの方の情報は」
これはというのだ。
「入っていますが」
「アリーにおられますね」
「今も」
「左様ですね」
「その筈ですが」
連合も他の国も彼の実情については正確な情報を手に入れていない、それは八条も同じでこういうのだ。
「しかし」
「それでもですか」
「おかしいと」
「そう言われますか」
「はい、あの動きは」
ティムール軍のそれはというのだ。
「妙です」
「と、いいますと」
「動きが悪い」
「そう言われますか」
「はい、ティムール軍の動きは」
それはというのだ。
「少し程度ですが」
「それでもですか」
「動きが悪いとですか」
「そう言われますか」
「悪い動きではないですが」
それでもというのだ。
「シャイターン主席が率いられているにしては」
「どうしてもですか」
「悪いのですか」
「閣下が見られると」
「そうなのですか」
「そう思います、シャイターン主席の指揮は」
それはというと。
「よりです」
「いいですか」
「今よりも」
「そうなのですか」
「そう思います、それが百点と九十八点にしても」
二点、その違いにしてもというのだ。
「やはり違い」
「そしてですか」
「その二点の違いも出て」
「ティムール軍は敗れた」
「そうも言われますか」
「戦争を知っていて慣れている」
このことは事実だとだ、八条はこうも述べた。
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