第147話
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せん。私自身の感覚からすれば”当然の事”しか求めるつもりはありませんよ。」
「エイドスさん個人の感覚からすれば”当然の事”ですか………」
「………それでエイドス様が求めるエレボニアの”償い”の具体的な内容を教えていただけますでしょうか?」
エイドスの答えを聞いて不穏な空気を感じ取ったエレナが複雑そうな表情で呟いた後セドリックは真剣な表情で訊ねた。
「私が求めている”ハーメル”の件に対するエレボニアの”償い”は大きく分けて4つです。一つ目は”ハーメルの惨劇”によって亡くなった”ハーメル”の民達全員分のお墓をハーメル村跡に建て、”ハーメルの惨劇”を決して忘れず未来永劫語り継がせる為にもエレボニア皇家と政府の方々はエレボニアという国が滅亡するまで永遠に毎年彼らのお墓参りをしてあげる事です。特にエレボニアの”皇”はその日は必ず出席する事、そしてお墓は慰霊碑等ではなく、個人のお墓にしてあげる事です。」
「確かに死んだ人達のお墓を建ててあげる事もそうだけど、お墓参りを欠かさない事も当然の事なの。」
「そうだね………ただ、それで虐殺された”ハーメル”の人達が許してくれるかどうかはわからないけど……」
「…………………」
「承知しました。ハーメル村跡にハーメルの民達の墓を建てる事もそうですが、”ハーメルの惨劇”が起こった日に毎年国を挙げて、”ハーメル”の民達に対する追悼をする事を父上に進言し、実行する事をお約束致します。」
「僕も”帝位継承者”として必ず実行する事をお約束致します。」
エイドスの要求を聞いて納得した様子で呟いたノイの言葉に頷いたナユタは辛そうな表情で呟き、アッシュが目を伏せて黙り込んでいる中オリヴァルト皇子とセドリックが答えた。
「二つ目はエレボニアは他国の領土を手に入れる為の暗躍を2度としない事です。なお期間は永遠で、当然その中には”ハーメルの惨劇”のような自作自演の暗躍も入っています。」
「”ハーメル”の件を含めたエレボニアの過去の所業を考えれば今は信じてもらえないでしょうが、私達皇族は”ハーメルの惨劇”を今でも後悔していますし、私やセドリック自身2度とあのような悲劇を繰り返す事を許せませんし、個人としても暗躍をして他国の領土を手に入れるというやり方も許せません。」
「それにエレボニアは”ゼムリア連合”に調印すると決めたのですから、暗躍や戦争も含めて2度と他国の領土を得るような事は行うつもりは一切ありません。」
「貴方達自身がそうであっても、貴方達の子孫まで代々貴方達の決意を受け継ぎ続けるかどうかはわかりませんから、二つ目の条件に関しては破った場合”処罰”を七耀教会に実行してもらいますが、それでもいいのですか?」
「や、破った場合に発生する”処罰”ですか…
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