第147話
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いう”冤罪”を押し付けられて戦争を仕掛けられた事で完全に”被害者”なのですから、その”被害者”であるリベールがエレボニアによる”ハーメルの惨劇”公表後に起こりうる混乱を鎮めるのは私の”義務”であるからです。エレボニア(あなたたち)が”ハーメルの惨劇”を公表する事を決めた理由の一端は私にもありますからね。」
「………それは………」
エイドスの説明を聞いたラウラは複雑そうな表情で答えを濁し
「それに私、以前連合との戦争の和解の件で貴方達が私に依頼しに来た時に言いましたよね?”ハーメルの惨劇”の”償い”すらも行っていないエレボニアに最初から協力するつもりはないと。私がエレボニア(あなたたち)の今回の依頼に承諾できない一番の理由はエレボニアはハーメルの”償い”を未だ実行していないからですよ。」
「”ハーメル”の”償い”なら既にする事が決まったのに、そっちからしたらまだ足りないの〜?」
「”ハーメル”の件で一番迷惑をかけたリベールも賠償金の支払いで納得したのに、アンタは何が不満なんだよ!?」
「二人とも口を慎みなさい!今のあたし達は空の女神に嘆願する側なのに、その嘆願する側がそんな態度を取っていいと思っているの!?」
エイドスの指摘に対して不満げな表情を浮かべて答えたミリアムと怒りの表情を浮かべたアッシュに対してサラが注意し
「ぶ〜〜〜……」
「クソッ………!」
サラの注意に対してミリアムは頬を膨らませ、アッシュは悪態をついた。
「も、申し訳ございません、エイドス様……!」
「別に私はあまり気にしていないからいいですけどね………話を戻しますが、私が”ハーメル”の件でエレボニアに求める”償い”とは2度と”ハーメルの惨劇”のような愚かな所業を起こさない為に必要な”痛み”です。」
「”ハーメルの惨劇のような所業を起こさない為に必要な痛み”とはどういう事なのでしょうか?」
トワの謝罪に対して呆れた表情で軽く流した後に説明をしたエイドスの話を聞いて新たな疑問を抱いたアルゼイド子爵は真剣な表情で訊ねた。
「簡単に言えば、今回の戦争でエレボニア帝国が敗戦した事によって呑まざるをえなくなったメンフィル帝国がエレボニア帝国に求めた賠償条約のような自分達の過去の所業を後悔し、反省させる方法です。」
「フム、要するに”ハーメル”の件に対するエレボニアへの”処罰”という訳か。」
「なるほどな……犯罪者が自分が犯した罪に対する”処罰”を受ける事で自身の罪を後悔し、2度と犯罪を犯さなせないように反省させる事と同じようなものか。」
エイドスの話を聞いてエイドスの言いたい事を察したセルナート総長は納得した様子で呟き、ジンは複雑そうな表情で呟いた。
「ええ。リベールへの”償い”に
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