第147話
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――如何にも。私の名はアイン・セルナート。守護騎士第一位にして星杯騎士団を束ねる”総長”だ。」
女性を見つめながら答えたアルゼイド子爵の推測を聞いたエリオットは驚き、セリーヌは真剣な表情で女性を見つめ、女性はアルゼイド子爵の推測に感心した後自身が星杯騎士団を束ねる総長にして守護騎士第一位”紅耀石”アイン・セルナートである事を答えた。
「ふえっ?” 紅耀石”って確か以前サラ教官が言っていた………」
「ええ。” 紅耀石”の君ってのは彼女の事よ。ついでに説明すると娯楽小説の”カーネリア”の主役のモデルとなった人物よ。」
「という事はあの娯楽小説の主役のモデルを務めた人物は貴女なのですか………」
「………前々から疑問に思っていたけどあんた達の存在がバレるかもしれないのに、よくあの小説の存在を見逃しているわよね?」
「セ、セリーヌ。そういう事はせめて本人に聞かないで周りの人達に聞くべきよ……」
ある事に気づいたトワの言葉にサラは頷いて答え、サラの説明を聞いたラウラは呆けた表情でセルナート総長を見つめ、呆れた表情で疑問を口にしたセリーヌにエマは冷や汗をかいて指摘した。
「まあ、あれくらい芝居がかかった内容ならかえって良い目くらましやって事で見逃しているんや。ヒロインが死んだとかいうのも適当な攪乱情報になっとるし。」
「それに”実物”を知ったら、あの小説に出てくるヒロインと大違いって事はわかるだろ?」
「―――少なくてもあの小説のヒロインはこんな物は吸わないだろうな。」
苦笑を浮かべたケビンとからかいの表情を浮かべたワジの説明の後にセルナート総長は煙草を吸った後にすぐに煙を吐き、それを見たアリサ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ううっ、最近今まで抱いていた空想の人物のイメージが壊され続けているわ……しかも揃いも揃って七耀教会の関係者ばかりだし。」
「フン、崇めている女神が”アレ”なのだから”今更”な話だ。」
「そだね。しかも世界中が大変な今の時期で揃って呑気に”慰安旅行”をしているんだから、まさに似た者同士だね。」
疲れた表情で呟いたアリサの言葉に対して鼻を鳴らして冷静に答えたユーシスの言葉に頷いたフィーはジト目でエイドス達を見つめた。
「”アレ”ってなんですか、失礼な……!一応ゼムリア大陸にとっては”唯一神”扱いされているんですよ、私は。」
「あの……”一応”をつける必要はないかと思われます。」
「そこで怒るくらいなら、自分がゼムリア大陸にとってどんな存在なのかを自覚してその存在に相応しい振る舞いをしなさいよ……」
顔に青筋を立てて反論したエイドスにルフィナは疲れた表情で、フィーナは呆れた
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