第147話
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鳳翼館に到着した後支配人にエイドス達の事を訊ねると、昼食を取っているとの事だったのでエイドス達が昼食を取っている場所へと向かった。
〜メンフィル帝国領・温泉郷ユミル・鳳翼館・宴会場〜
「ゴク……ゴク……―――ん〜♪お昼に呑むお酒は贅沢で最高ですね♪」
「全く持ってその通りだな。」
「フフッ、相変わらず総長とも並ぶ呑みっぷりだねぇ♪」
「感心している場合やないやろが、ワジ……」
「お願いしますから、これ以上御身の信者達が幻滅するような事をしないで下さい……」
「それとアインも同意せず、総長ならエイドス様をお止めしてよ……」
グラスに注がれてあるお酒を一気飲みして幸せそうな表情を浮かべたエイドスの言葉に女性が同意している中、その様子を見て感心しているワジにケビンは疲れた表情で指摘し、リースとルフィナはそれぞれ頭を抱えながら指摘した。
「もう、この娘ったら……お酒を飲むのは別に構わないけど一気飲みなんて、はしたないわよ。」
「フフ、こういった場だからこそ一気飲みができるんですよ、お母様♪あ、すみませーん!ビールのお代わりをお願いしまーす♪」
「こちらもビールのお代わりを頼む。」
呆れた表情を浮かべたフィーナの指摘に微笑みながら答えたエイドスは女性と共に宴会場の隅に控えている従業員を呼んで注文をし
「ハハ、確かにエイドスの言う事も一理あるね。」
「そうですね。”巨イナル黄昏”が発動してからずっと現在のゼムリア大陸の為に活動し続けてようやく一区切りついた所ですから、決戦前に息抜きをするのは悪い事ではありませんものね。」
「エイドスを甘やかさないで下さい、アドルさん、エレナさん。エイドスは女神なんですから、自分自身が人々にとってどんな存在であるかを自覚させませんと。」
「どうせエイドスの事だから、そんな殊勝な自覚なんてとっくの昔に捨てていると思うの。」
「そうね。そもそもそんな殊勝な自覚があったら、私達の事を年寄り呼ばわりする事もそうだけど、”ただの新妻”を自称したりしないでしょうからね。」
「アハハ……クレハ、エイドスさんに年寄り呼ばわりされた事、まだ根に持っているんだ……」
エイドスの意見に同意したアドルとエレナにフィーナは呆れた表情で指摘し、それぞれジト目でエイドスを睨むノイとクレハの言葉を聞いたナユタは冷や汗をかいて苦笑していた。
「………おい、真っ昼間から酒を一気飲みしているあの女がマジで本物の”空の女神”なのかよ?」
「ああ………残念ながらな。」
「マジかよ……あんなのが空の女神とか、世も末だな、オイ……」
「えっと……確かにティータさんの仰っていた通り、親しみやすそうな性格な方ですね。」
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