第二百七十五話 邪神の島その六
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「かなりだ」
「圧倒的にいいな」
「けれどいいことばかりじゃないな」
「かさばるし炊くのに時間がかかりな」
そうしてというのだ。
「尚且つな」
「保存が利く様にはな」
「しにくい」
麦よりもというのだ。
「何でも得手不得手があるが」
「米もだな」
「そうだ」
まさにというのだ。
「それでだ」
「お前としてもか」
「麦がいい、寒いところで戦ってだ」
その場合の話もした。
「握り飯だと凍る」
「それな、水分があるからな」
握り飯にはとだ、久志も応えた。
「湯気が出る位で」
「そうだな、だからだ」
「寒い場所だとな」
「凍る」
外に時間を置くと、というのだ。
「そうなる」
「そうだよな」
「だがパン特にビスケットの様にだ」
「水気を減らしてな」
「固く焼くとだ」
その様にすると、というのだ。
「そうした時もだ」
「ちゃんと食えるな」
「実際にそうした話もあった」
戊辰戦争は冬の東北や北海道でも戦った、その際握り飯が実際に凍ってそれを食べていた官軍は困ったという。
「これがな」
「そうだったよな」
「だからだ」
「麦の食いものをか」
「戦場では考えている」
実際にというのだ。
「俺はな」
「そうなんだな」
「これからはな」
「成程な」
「そしてだ」
英雄はさらに言った。
「他の保存がよく栄養があるだ」
「そうした食いものもか」
「欲しい、瓶詰なりな」
「それもいいな」
「この度の戦が終わってもな」
クトゥルフとのそれがというのだ。
「さらにだ」
「戦う為にか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「保存が利いてな」
「栄養があるものはか」
「食っていきたい、そうしたこともな」
「考えていくか」
「俺達は技術的には間もなく産業革命を迎える」
そのレベルに達するというのだ。
「そうなるとな」
「それならな」
「そうだ」
まさにというのだ。
「技術力が一気に上がる」
「産業革命のレベルに達するとな」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「クトゥルフとの戦が終わりな」
「俺達が勝ってな」
「そうしてだ」
その後はというのだ。
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