第一章
[2]次話
霊能をする人は
自称霊能力者亀田余音介を見てだった。
その如何にも卑しく胡散臭い面長でいやらしい細目に下卑た口元と品性のなさが浮き出た笑顔からだ、女子高生の飯田美穂は母の友梨佳に話した。
「この人って絶対にね」
「インチキね」
「そうよね」
「お母さんも思うわ」
丸顔で大きな二重の目に大きめのピンクの唇に大きな耳を持ち黒髪をボブにした一五四位の肉付きのいい娘自分そっくりな彼女に答えた。
「その人はね」
「インチキよね」
「間違いなくね」
こう言うのだった。
「色々言ってるけれど」
「インチキで」
「色々法外な報酬要求してるらしいけれど」
それでもというのだ。
「その実はね」
「詐欺師なのね」
「絶対にそうよ、お金に汚くて」
それでというのだ。
「何かと大袈裟に言う人はね」
「インチキと思っていいのね」
「そうよ、ただね」
「ただ?」
「幽霊はいるわよ」
この存在はというのだ。
「間違いなくね」
「それは否定しないのね」
「人間の幽霊の違いはね」
母はこのことも話した。
「身体があるかないかよ」
「それだけなの」
「身体があれば人間で」
それでというのだ。
「なくなったよ」
「幽霊なの」
「そうよ」
そうなるというのだ。
「だからね」
「幽霊はいるのね」
「そうよ、けれどこの人はね」
その余音介を見て言うのだった。
「確実によ」
「インチキだから」
「そのうちばれるわ、胡散臭いにも程があるから」
「そうなのね」
「ええ、信じたら駄目よ」
テレビで偉そうなことを言っている彼を見つつ娘に話した。
だが後日家の中で何もなくても音がしたりものが動いたりした、一家の父でサラリーマンの詠人細面で髪の毛が前から来ている一七〇程の背の彼が言った。
「これは霊障かな」
「そうね、ラップ音とポルターガイストね」
妻はそれが何かを話した。
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