第二章
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そうしてアグディティスはその想い人をオリンポスから見てそれで愛していました、ですがそんな中で。
急に怒ってです、ナナを自分の宮殿に呼んで言いました。
「大変なことになったわ」
「どうしたの、一体」
「好きな人が結婚するのよ」
「その想いを寄せている」
「そうなの、まだ子供なのに」
「お母様って子供が好きだったの」
「子供でも美少年でね」
それでというのです。
「もう本当によ」
「お母様は好きになって」
「それでよ」
まさにというのです。
「もう赤ちゃんさえ産みたいと思っていたのに」
「だからお父様がおられるでしょ」
「想うだけならいいでしょ」
「それはそうだけれど」
「そこまで想っていたのに」
それがというのです。
「結婚するなんて」
「だからお母様も結婚してるでしょ」
「結婚してるけれどよ」
それでもというのです。
「想っている人が結婚するとよ」
「嫌なのね」
「そうよ、私だけのものなのに」
「全く。結婚してそれはないわ」
ナナは憤るアグディスティスに呆れて言いました。
「ちょっとは自覚したら?そのこと」
「神様も女神様も自覚してる方多くないでしょ」
「それはね」
「ヘスティア様やヘラ様は違うけれど」
「そもそもヘスティア様結婚されてないし」
「だからいいのよ、神も人も想えば」
その時はというのです。
「積極的にでしょ、そう考えたらよ」
「想うだけのお母様はましなのね」
「そうでしょ、あんたにも言われてだけれど」
「それじゃあ怒るだけね」
「そうよ、嫉妬で気が狂いそうだけれどね」
「狂って馬鹿なことはしないでね」
娘は母にこのことを注意しました。
「いいわね」
「それはしないわ」
「約束よ。あと今度息子が結婚するから」
ナナはアグティスティスにこうも言いました。
「今度紹介するわね」
「私の孫ね」
「お母さまが会おうとしないね」
「お婆さんだと自覚するなんて嫌よ」
「神様だから歳取らないのに?」
「それでも嫌なものは嫌よ、けれど結婚するのならね」
それならとです、アグディスティスは答えました。
「お祝いをしないといけないわね」
「だから今度地上の私のお家に来て」
「そうさせてもらうわ」
こう答えてでした。
後日アグディスティスはオリンポスから地上に降りて娘のお家に来ました、娘は人間のある国の王と結婚していてです。
何人か子供をもうけていて跡継ぎはもういてです。
「それでこの子がね」
「今度結婚する子です」
立派な茶色い髪の毛と青い目の壮年のナナのご主人である王様も言ってきました。
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