第七十九話 アイスティーその八
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「濃いお茶もいいですか」
「お抹茶とかでね」
「そのことも覚えておきます」
「そうしてね、お抹茶ってビタミンも豊富だしね」
「よく言われてますね」
「それに加えてだから」
「目も冴えるので」
咲は先輩に応えて話した。
「余計にいいですね」
「そうよ、お寺でも飲むでしょ」
「元々お茶はお寺からでしたね」
「あちらから流行ったのよ」
「千利休さんもお坊さんでしたね」
咲はお茶と聞いて茶道の開祖であるこの人物の名前を出した。
「そうでしたね」
「元々堺の豪商さんだったわね」
「それで出家してでしたね」
「そうよ、あのお名前にもなって」
千利休というそれにだ、実はこの名前は出家してからのものだ。武田信玄にしても信玄というのは出家名である。
「茶道もね」
「はじめたんですね」
「そうよ、それでお茶はね」
これはというのだ。
「濃いのを飲むとね」
「目が冴えるんですね」
「カフェインが沢山入っているから」
だからだというのだ。
「目が冴えるわ」
「そうですか」
「コーヒーもいいけれど」
それだけでなくというのだ。
「お茶もいいのよ、それにね」
「それに?」
「コーヒーって結構胃に負担かかるでしょ」
先輩はコーヒーのこのことも話した。
「沢山飲んだらね」
「その分胃にくるっていいますね」
「ええ、そうよ」
「私そこまで飲んだことないですが」
咲はこのことも話した。
「けれどですね」
「コーヒーはそうでね」
そうしてというのだ。
「お茶はね」
「このお話の流れだと」
「ええ、胃に負担かけないのよ」
お茶はというのだ。
「だからそのことからもね」
「お茶はいいんですね」
「ええ、ちなみに茶道の起源は日本だから」
「そうですよね」
「そこは間違えないでね」
「ネットではおかしな意見もありますが」
それでもというのだ。
「そのことはですね」
「事実よ」
「紛れもない」
「だからね」
その為にというのだ。
「覚えておいてね、小山さんも」
「そうします」
「ただ茶道って茶器がね」
「高いですね」
「高いものはそれこそ」
まさにというのだ。
「財産になる位よ」
「高いですね」
「戦国時代なんかね」
この頃はというと。
「茶器一つで一国分のね」
「価値がありましたね」
「信長さんなんてね」
織田信長、彼はというのだ。
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